サポータ基礎講座 (2)
水着・サポーター・婦人・ベージュ
「サポーター」、なんと良い響きの言葉だろう。今でこそ、やれショーツだのインナー、アンダーだのと年寄りには洒落ては聞こえるものの、原点は矢張りこの「響き」しかない。女店員から平然と(あからさまに)発せられるこの言葉に、多少なりとも昔は興奮したものだった。
少年の頃、学校帰りの運動具店で、友人があまりにもじもじしていたのを見兼ねてか、店のおかみさんから「サポーターなの?」と聞かれて二人で顔を見合わせた位だから矢張り巷では、「気恥ずかしい、買いにくい物」だったのだろうか?
時を経ること十数年、某有名大人の玩具店、未だ上野駅前でなく、昭和通沿いにあった頃、漫画雑誌の裏表紙に依れば「処女の柔肌にぴったり貼り付く生理帯」とやらを販売している位だから、さぞやと思い「女性用のサポーター売ってますか?」と聞くやいなや店員に怪訝な顔をされた。馬鹿かと思われた。1970年初頭では一般でこそなかったものの、その存在を認識させる情報はあった。しかし、想起される物としてはあくまで男性用沈沈保持用であった筈である。
さて現代、この商品名にて販売せらるは、ボードの御発言にもあったミズノ、恐らく老舗的大人の玩具店を探せば行き当たるかものピース、そしてこのまさかの無印良品である。製品企画の正直さと言い、時代錯誤感と言いそのあけすけな実直さには頭を垂れるべきで、その原点の現代板である。一般人には、色気を感じさせない女性級長の愛用物とでも言うべき商品名である。
果たしてうら若き女性の何人がどう言う心情にて購入決断をなさるのだろうか。購入者は「レディー」でなく、ラベルに示される如くの大和的「(御)婦人・ベージュ」だったのだ。泣かせるじゃないか。内緒の話、拙者の様に男もいるがね。
理屈はさておき、拙者サポ研は是非カタログも含めてご覧頂きたかったのだが、見なれない拡張子で保存しても開けなかった事、また販売店を数カ所回るも、すでにカタログ夏号?品切れにて入手できなかった。そんな中で購入出来たのは実に正解であった。即買ってしまうに限る。来年はもう無いかも知れない。
そもそも女性陣が水着の下にサポータを着用するようになったのは、60年代中頃からである、まず初めに陸上用スパンデックス流用期(クロッチ当布なし)から始まり、やれ花柄(ミズノ)だの、目的とは乖離して華美に装飾に走ったりした(60年台後半)ものや、一般化に拍車を駈けた恐らく東南アジア産と思しき1枚100円超売れ残りの商品もあった。ラベルも無い代物であったが、品名(何と命名して販売したか)は失念した。履くとすぐ破けた。小さかったのかな?
水着の色に合わせてお選び下さいは、この頃からであった。まずは、本日ここに開封の原点を以下にご覧あれ。シンプルこそエロチックであり、良妻賢母用である。
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| 袋 |

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| ラベル |

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| 取出 |

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| 前 |

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| 後 |

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| 裏 |

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| 着用前 |

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| 着用後 |

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| 着用斜 |

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次回は股に手、じゃなかった。マタニテイです。
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