今回は、長い歴史のあるセシール(東京セシール株式会社)のスイムショーツ。ショーツとしての形のタイプは全て揃っている。そしてセシールの「売り」は「水に入って、ぬれても透けないショーツ」で、多くは、素材が綿85%、ポリウレタン15%である。
では、小さい方から順に見て行こう。
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ここまでの3品は、いずれも箱の大きさは同じで、スイムショーツがビニール袋に入っている点も同じである。これらの製品を購入しようとする諸君は、箱の後ろをよく見て、目的のタイプを確認して欲しいが、周りの目で、なかなかそうは行かない場合は、上記の箱の左側の色を覚えておくこと。 次の2つはワンピース用。 |
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1つめのNo.1000(1,200円)はセシールの最も特徴的な製品である。 箱にはこうある。「前部分 綿85%、ポリウレタン15%、後部分 ナイロン85%、ポリウレタン15%」つまり、透けてはいけない前面部は綿中心で、後ろは早く乾くようにナイロン中心で、という作り方になっているのだ。20年前、初めて着用した時、なるほどと思った事を忘れない。箱の左側は赤。 | |
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次のNo.1200(1,800円)。 セシールのここまでのすべての製品には、「白のスイムスーツをお召しの方は、弊社No.1200」を用いよ、とある。要は前後が厚い綿で出来ているので、当時(70年代)あった完全に透けてしまう白い水着用である。箱の左側はオレンジ。 これらワンピース用は、作りがゆったりしていて、男性でも十分使えるし、現在の製品でも白の海パンには、男性用よりよほど優れている。 |
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最後は最近の製品、No.2100(1,200円)。 型番を見ただけで、世代が違う。透け防止素材ボディシェル使用とある。素材のみならず、形も明らかに90年代の水着に合わせて、ハイレグになり、小さくなっている。この製品を着用しようとするなら、通常はヘアの処理が必要だろう。 男性の着用は上記のビキニ用各製品と同様、少々苦しいか。 |
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セシールのスイムショーツは、20年以上のロングセラーである。箱のデザインは何年かに一度、変更されているのだか、中身は不変でここまで来た。これはやはり、製品作りがしっかりしていたからだろうし、私、ズキっち自身も70年代、穿きづらい他社製品に比べて着用感の良さに関心し、愛用した一人である。最初にNo.300を買ってしまい、次にNo.1100を買いに行って、女性の店員に、これはちゃんとショーツの形になっているかと確認した、などという、今では懐かしい思い出もある。 しかし最近の水着素材、形の変化から、もはや綿中心で出来た「旧式」のこれらの製品の寿命は(商品として)尽きたといわねばなるまい。来世紀に向けて、この「古豪」がどんな新製品を出して来るか、大げさでなく、どんな女性よりも、私は期待している。 |