#005 世のAV監督たちよ、Gayビデオに学べ!

 みなさん、Gay(ゲイ)ビデオをご覧になったことがありますか? そう、男性の同性愛を扱った、あるいは同性愛者向けのビデオです。(女装ビデオではありません)

 私は決してGayではありません(と自分では思っています)が、向学(?)のため、このてのビデオはいくつか見たことがあります。そこには必ずと言っていいほど「ふんどし」と「サポーター」(もちろん男性用)が登場します。これらの定番アイテムは、最低限の布で局部をやっと隠すことにより、逆に男性のシンボルを誇示することをねらって使われているようでが、しかしなぜビキニブリーフではなくふんどしやサポーターなのでしょうか。
 ここには、これらの下着の持つ特性を、非常にうまく使っている、制作者のテクニックがひそんでいるように思います。いつも見慣れた下着ではなく特殊な下着を着けているということは、その場で展開されることが非日常的であるということを示唆しています。そしてその特殊な世界をのぞき見ることが、ある種の特別な興奮を呼び起こすことになります。しかもその下着は非常に小さくセクシーなのです。
 この特別な興奮は、見る者と見られる者の立場や意味合いが違うにせよ、我々が女性のサポーターに抱く特別な感情と同じものではないでしょうか。

 Gayの世界では完全に市民権を得ているサポーターが、どうして一般のアダルトビデオでは無視されてしまうのでしょうか。AVビデオ監督・プロデューサーのみなさんに、ぜひご一考いただきたいと、切に願う今日この頃です。


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