第4話
Undershorts is Uncomfortable for Women
前回のツアコンと女子大生の二人の話に引き続き、今回もある女性から聞いたアンダーショーツについての話を記させていただきます。今回は、女性にとってアンダーショーツがいかに不快であるかを教えていただいた女性の話を中心に記します。
その女性は、大手会社の秘書の仕事をしている20代半ばの女性で、自分の女友達の友人です。タイトミニのスーツ姿で闊歩する姿は、まさしくキャリアウーマンといういでたちで、現代風の女性という感じです。ややメイクは派手で、体は細目ですが、スタイルも良く、理知的な顔の美人系の女性です。
彼女のことを、取りあえずSさんと呼びましょう。自分の女友達も含めて5,6人で食事に行った時、偶然その店でSさんに出会い、食事の後、飲みに行った時に、二人で話をしました。
秘書の仕事の話等、興味深い話を聞いた後、夏場だったので彼女が泳ぎに行った時の話を始めました。その中で、「今は透けない白い水着がある・・・」という話を彼女の方から振ってきたので、すかさず「でもやっぱり下に着ける水着用の下着が無いと危ないんじゃない?」とアンダーショーツの話に持ち込みました。
Sさん自身、自分のスタイルにはそれなりに自信を持ってるようで、やはり流行という事で白のワンピースを着用し、また以前から、柄が多い水着よりも無地のシンプルなワンピースを選んでいたとの事でした。ワンピースの方がスタイルの善し悪しがはっきり分かるからだそうで、彼女に言わせるとビキニはスタイルを誤魔化すために着ている女性が多いとの事でした。(「ビキニに騙されたら駄目よ」と教えてくれました)
彼女によると透けない白水着といっても、風呂場で試してみると、そのままでは透け透けだったそうで、アンダーショーツ着用は必須だそうです。アンダーヘアーの濃い薄いもあり、薄い人はアンダーショーツ着用無しでも透けない事もあるそうなんですが、白水着の時には女性は安心のためにアンダーショーツをまず着用するとの事で、そうでなければ完全にアンダーヘアーを剃ってしまうそうです。
Sさんは嬉しいことに、アンダーショーツ着用派で、以前から無地の水着が好きだったので、白以外のピンクや黄色の水着を着る時にも、きちんとアンダーショーツを着用する習慣がついていたそうです。
彼女がアンダーショーツの存在を知ったのは、中学生の時に初めてスクール水着以外のプライベートな水着を買った時で、店の人にアンダーショーツも買っておくように勧められたそうです。それ以来ずっと、アンダーショーツ着用派で通してきたそうです。
自分は「アンダーショーツでガードしてれば白の水着でもOKだね」と言って、話しを終わろうかなと思ったのですが、すると彼女は「男の人にはアンダーショーツの不快さが理解できてない!」と言って、自分にとって(あるいは女にとって)いかにアンダーショーツが不快であるかを、訥々と話し始めたのでした。
Sさん曰く、「アンダーショーツをはいた時に、油断すると水着の裾からはみ出る可能性があるのがまず嫌!」との事で、水から上がるたびにチェックするのが煩わしいとの事でした。確かにプールサイドでは水から上がるたびに、水着の裾をチェックしている女性の姿を見掛けます。
次に「水着の上からアンダーショーツのラインが出るのが嫌!」との事で、「ショーツの形を見透かされてるようで裸を見られてるより恥ずかしいと思う」と言いました。アンダーショーツ愛好家にとっては、まさにその恥じらいこそが、最も貴重なものであり、魅力を感じるところなのですが…。
自分が「それじゃアンダーショーツをはかない様にするしかないんじゃない?」と尋ねると、「アンダーショーツを使わないと水着が透けてしまって恥ずかしい。使うとラインが出てやっぱり恥ずかしい。そんな矛盾した状況でどちらを選ぶかと悩む事は男の人は無いでしょ?」との事でした。そして幸いなことに、彼女はアンダーショーツを使う方を選んでいるのでした。またラインが透けるのを納得してアンダーショーツを使うのを選んでも、着用する事自体が不快という事でした。
まず水着は濡れると結構重いのに、その状態で更に肌に密着するアンダーショーツを着用する感覚にはなかなか慣れず、初めてアンダーショーツを使った時は本当に気持ち悪かったとのこと。今でもアンダーショーツの張り付きは不快だと言っていました。また肌に密着するために、その窮屈さはやはりかなりのもので、体にアンダーショーツの線が付くくらい食い込むそうです。もしまちがってサイズの小さいものを使ってしまえば、痛いくらいに食い込んでしまうので、そうなると泳ぎを楽しむどころじゃないと彼女は言ってました。
飛び込みをした時も危険だそうで、水着はずり下がるのに、アンダーショーツだけはずり上がるそうです。ウオータースライダーはもっと危険で、アンダーショーツの食い込み、あるいは逆にはみ出しが頻発するそうです。
まとめると体に窮屈で食い込むことが不快であり、さらに困るのがその食い込みを直す時だそうで、お尻や大事な所に手を持っていくわけで、彼女は水の中に入っている時に、コソっと直してるそうです。
これらの事を彼女は述べて、「本音を言うと、アンダーショーツなんて絶対に使いたくない。ものすごく不快だもの。でも透け防止のためには使わざるを得ないので我慢して使ってる」と言いました。水着を脱いで、アンダーショーツを脱ぐ時の解放感は男の人には分からないでしょう、とSさんは締めくくりました。
あと、話しは変わりますが、同じように不快なのが、パンストだそうで、家に帰って一番ほっとするのは、パンストを脱ぐ瞬間で、それまで締付けられていた下半身が解放され、ほっとするとの事です。
彼女はアンダーショーツが不快である事をかなり強く感じているようでしたが、同じような事は程度の差はあれ、全ての女性に当てはまると思います。まずアンダーショーツが窮屈である事は確かに事実でしょう。あまりフィット感が無ければ無意味でしょうから。またアンダーショーツを使わなければアンダーヘアーが透けてしまい凄く恥ずかしい、しかしアンダーショーツを使うとショーツラインが水着の上にでてやっぱり恥ずかしい、という二つの矛盾した状況で、透けないという希望的観測を持ってアンダーショーツ未使用で行くか、少しでも安全を取ってアンダーショーツを着用するかの選択を迫られるのは、ある意味辛いことで、精神的に不快でしょう。この辺りの心理は我々男性には分からないものですね。
こういう不快さと戦ってる女性は本当に大変だなあと思います。中には悩まない女性もいると思います。アンダーショーツ非着用派の女性の一部や海外の女性は、「アンダーショーツ?何それ?」「別にヘアーが透けてもいいんじゃない?」と考えてるでしょうから、アンダーショーツの事で悩んだり、不快な気分に為ることも無いでしょう。しかし日本の女性の多くは「アンダーショーツラインがどうこうより、アンダーヘアーが透けるのが絶対に恥ずかしい」と思っており、それがアンダーショーツ着用の強い原動力になり、アンダーショーツの不快さも我慢させる動機になるんでしょう。
女性が社会に進出して解放されていくのは、自分は良い事だと思いますが、やはり必要な時には女性としてのエチケット(例えばアンダーショーツをきちんと着用するとか)は、きちんと守るだけの慎み深さと恥じらいは残して欲しいと思います。ただ開放的なだけでなく、そういう恥じらいを失わないのが、日本の女性の一番魅力的なところだと思いますので。
皆さんはどのように思われるでしょうか?
宜しければ、また御意見・御感想をお聞かせ下さい。
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