第7話

アンダーショーツ?何それ?


 今回もアンダーショーツについて、つい最近、とある女性から聞いた話について書きたいと思います。
 前にアンダーショーツ非着用派のホステスさんの話を書きましたが、今回の女性、雑誌の編集の仕事をしている26歳のTさんも、やはりアンダーショーツ非着用派の方です。でも、アンダーショーツラインがどうしても嫌だからアンダーショーツを使わないという以前の女性とは、少し訳が違うのですが・・・。

 Tさんはある出版社で雑誌の編集の仕事をしている女性で、見違えるような美人と言うわけではありません。しかし、某国立女子大の文系学部を卒業している才女で、その豊富な知識量と話題の多さ、論理だった分かりやすい話し方、しかし決して知識を自慢する様ではなく、話をしていて非常に楽しく、自分も良い刺激を受ける事の出来る女性です。やはり女性も容姿だけで判断してはいけないという事ですね。その彼女と飲みに行く機会がありました。
 今までは彼女と色々な会話をするだけで充分楽しかったので、水着やアンダーショーツの事とかは、話をしようという事さえ忘れていました。しかし、今回はこのHPの投稿のために、こういう頭の回転の速い女性はアンダーショーツの事とかについてどう考えているのか、なんとか聞き出せないものかと思っていました。
 お酒も入って、以前に彼女が行った海外の事の話になりました。Tさんが学生時代に友達数人と一緒に、オーストラリアに行ったことがあるというのは聞いていたのですが、その時に泳いだ海がとても奇麗だったが、写真は残ってない、と彼女は言いました。「そんなに良いところだった、って言ってるのになんで?」と自分が尋ねると、「一枚も残ってないわけじゃなくて、水着が透けてたから海の写真のほとんどは捨ててしまった」と彼女は答えました。図らずもこちらから話題を振る前に、水着、しかも透け水着の話になった訳で、これは聞かねばなるまいと思い、集中的に質問を浴びせました。

 Tさんが言うには、オーストラリアに行った時、別に泳ぐ予定では無かったそうで、特に水着は持参していなかったそうです。ただ向こうの海がとても奇麗だったので、友達と相談して泳ぐ事になったとのこと。当然水着は現地調達と言う事になり、Tさんは蛍光グリーンの水着を買ったそうです。友達も同じように水着を買い、オーストラリアの海を楽しんだのですが、後日、日本に帰ってきて旅行中に撮った写真を見てみると、驚いた事に水着の写真は、ほとんどがアンダーヘアーが透けてしまっていたそうです。それもTさんだけでなく、友達も同じようにアンダーヘアーが黒々と透けてしまっていたとの事でした。
 当然、Tさんは驚いて、それらの写真をネガごと廃棄してしまったとのこと。海の写真で残っているのは、海に入る前に撮った水着姿の写真だけだそうです。Tさん曰く、現地では水着が透けている事なんて全く誰も気づいていなかったとの事でした。

 Tさんの分析では、まず現地で水着を調達したのが失敗だったということで、海外の水着は日本製の物と布の素材が違うようで、薄くて透け易いのではないかと言いました。「海外の人は、黒人の人はアンダーヘアーは濃くても、肌も濃いので透けててもアンダーへアーとは分かり難い。白人の人はアンダーヘアーそのものがやや薄い色だろうから、やっぱり透けても分かり難い。そういう人達向けに作られた水着は、やはり日本人のように、肌の色とアンダーヘアーの色のコントラストがはっきりしている人が着ると、アンダーヘアーが透け易いんじゃないかな」と分析していました。
 次に水着が透けるといっても、水から上がって来た瞬間くらいなので、誰も気づいていなかったこと、また当地の女性はもちろん男性からの視線も感じなかったので、余計に気づかなかったのではないかとTさんは言いました。確かにTさんの言うように、日本なら透け水着の女性はビーチでは注目の的になるでしょう。海外の男性は日本の男性ほど水着が透けてる事くらいでは驚かないのかも知れません。
 最後にTさんは、水着が透けるかもしれないという事を全く頭の片隅にも無かったのが失敗の原因だったと言いましたが、「でも普通、女はその水着が自分に似合うか、趣味に合っているか、スタイル良く見えるかどうかを考えて水着を選ぶけど、透けるかどうかなんて考えてませんからね」と言って締めくくりました。

 自分は、女性が水着が透けるかどうかはあまり考えていないというTさんの話に納得しつつも、やはり最大の失敗はアンダーショーツを着用しなかった事であると思ったので、「現地でアンダーショーツも一緒に買ったら良かったのに。そうしたらきっと水着が透けても大丈夫だったはずだよ」と言いました。するとTさんからは「アンダーショーツ?何ですか、それって??」というあまりに意外すぎる答えが返ってきました。
 自分はTさんの年齢で知らないなんて事は無いと思い、アンダーショーツという呼び方を知らないのかなと思い、「スイムショーツとかスイムサポーターとかいう、女の人が水着の下に着ける下着があるでしょ」と言うと、Tさんは「水着の下には下着はつけませんよ。水着の下にパンツをはくのは男の人でしょ?」と言ってきました。Tさんは男性用のサポーターの事は知っているのに、女性用のアンダーショーツについては本当に全く知らなかったのでした。
 それからTさんにアンダーショーツのレクチャーをする事になりました。20代の男が、同年代の女性に女性用のアンダーショーツの話をするというのは、端から見ていると非常に奇妙な光景ではありますが、Tさんは全くアンダーショーツの事を知らなかったために、変な顔もせずに熱心に自分の説明を聞いてくれました。"水着の下につける下着"というのはかなりのカルチャーショックだったようで、「そんなに大事な物があるって知っていれば、もっと前から使ってたのに!」と言い、「男の人でも知ってるんだから、きっとポピュラーな物なのね・・・」と知らなかったのを少し恥じているようでした。
 聞いてみると、Tさんは中学・高校と学校で水泳の授業が無く、アンダーショーツについて知ったり、教えてもらう機会が無かったようです。自分は、アンダーショーツの事を全く知らなければ、透けそうな水着とかはどうするものだと思っていたのかと尋ねると、黒や紺色の透けそうもない水着はともかく、白とかの水着は「アンダーヘアーを完全に剃ってしまってから着るものだと思っていた」とTさんは答えました。
 本当に世間にはアンダーショーツの存在そのものを知らない女性がいるんですね。ただTさんにはアンダーショーツの大事な役割についてもきちんと教えましたので、「次に泳ぎに行く時のためにアンダーショーツを選んどかなくちゃ!」としっかりアンダーショーツ着用派の一員となってくれました。

 アンダーショーツが透けたり、はみ出るのが嫌でアンダーショーツを使わない女性以外に、今回のTさんの様に、アンダーショーツの存在そのものを知らない女性もいるようです。アンダーショーツ非着用派の多くは前者でしょうが、後者の人にはきちんとアンダーショーツの事を教えてあげないといけないですね。特に中学生くらいの娘は、全員がアンダーショーツの事をまだ知らない訳だし、その時点でのきちんとした指導が大切でしょう。そのためには以前掲示板でもありましたが、学校で一番インパクトの強いアンダーショーツを配給させ、教育していかないといけないですね。アンダーショーツの存在を知らなければ、自分達にとっても残念な事ですが、女性自身の体にとっても良くないことですから。

 では今回はこの位で・・・
 また皆さんの御意見をお聞かせて下さい



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