第9話
体操選手も大変だ
今回は体操選手がレオタードの下に使用するアンダーショーツについての話と、女性股間急所論の新たな例について書きたいと思います。
今回の話は、昔学校のクラブで体操をやっていたという、現在26歳の大学生時代の後輩、Hさんから聞いた話です。
Hさんは大学時代の後輩に当たり、中学・高校の時に体操をやっていたというのは、以前から聞いていました。女性の中でもかなり小柄な方に入り、身長も150センチは無かったと思います。さすがに体重は聞いた事がありませんが、簡単に持ち上げられそうなくらいで、肉感的な体の魅力というものはありませんが、とにかくおしゃべりで、ノリが良く、周りを明るくさせるという点では非常に得難い女性でした。
ショートカットで、体に比例して顔も小さく、胸やお尻は無いけれど、そういう「小ぢんまり」とした所が好きという、ある意味で自分達アンダーショーツ愛好家と同じく、少数派の後輩(男です)と付き合ってましたし、最近婚約したという話を聞きました。その後輩とはアンダーショーツ愛好家、あるいは貧乳の女性が好きと言う趣味の違いはあれども、お互いに少数派という事でよく話が合ったのですが・・・。
ちなみに自分は今の巨乳ブームには少し違和感を感じているのですが、皆さんはどう思われますか? 胸の大きい女性ばかりが持てはやされる今の風潮は、何かおかしいと思います。皆が皆、欧米の女性のようなダイナマイトボディになる必要なんて無いと思うのですが・・・。どうも最近は見た目の肉感的な部分だけに注目が集まり過ぎではないかと感じます。
話が少しずれてしまいましたが、そういうHさんと卒業後にサークルのOB会のような場で会って、話しをする事がありました。お酒の席でもあり、ノリの良い事では定評のあるHさんでしたので、自分の中学・高校時代の体操部での事をたくさん話してくれました。
Hさんは中学校から体操を始めたそうで、女の子でもバク転や宙返りとかが出来るのが格好いいと思い、自分も出来るようになりたいと思って入部したそうです。オリンピックに出るような選手は、それこそ小学生低学年から体操を始めて、特に女子選手のピークの年齢は10代前半から半ばらしく、Hさんも到底そんなレベルにまでは行けなかったそうです。ただ中学・高校と体操を続けていたので、念願かないバク転とかは出来るようになって満足しているとの事でした。
中学の時は、普段は普通の体操服で練習をして、大会の時や大会前の詰めの練習の時だけレオタードを着ていたそうです。高校の時には女子校だったので、男子の目が無く、練習の時からレオタードを使っていたそうです。
やはり体操のレオタードにも、アンダーショーツがあるそうです。レオタードが前やお尻に食い込んだりしない様に着用するのが基本だそうですが、もちろんアンダーヘアーの透けるのを防ぐ役割もあります。ただレオタードは水着と違って、すぐに透けると言う訳では無いので、アンダーショーツを着用するかどうかは、アンダーヘアーの濃い・薄いにも関連しており、Hさん自身、中学生の時はほとんどアンダーショーツを使わず、練習毎に使うようになったのは高校に入ってからだそうです。
彼女の友達のなかには「私には必要無い!」と言って、全くアンダーショーツを使わなかった娘もいたそうです。ただ大会の時には、中学生の時でも必ずアンダーショーツを着用していたとのこと、服装の規定に「透けないユニフォーム」とかいうのがあるらしく、そのためにアンダーショーツを用心のために使っていたそうです。
自分が「新体操ではレオタードからアンダーショーツがはみ出ると減点になるんだろ?」と聞くと、Hさんは「体操の時はどうだったかなあ?」と覚えていない、あるいは知らない様でした。しかし「レオタードからアンダーがはみ出すのはやっぱり恥ずかしい事だから、特に大会の時とかはお互いにチェックしあって注意してた」との事でした。
彼女曰く、レオタード用のアンダーショーツは、水着用以上に裾からはみ出さないという事が大事なので、ハイレグ角度はきついような感じがするとの事。また肌触りも水着用より、レオタード用の方が柔らかい感じがすると言いました。「レオタードの下に着用するから、窮屈なのは窮屈だけど、水着の時みたいにぴったり体に張り付く訳じゃないからましでした」とHさんは教えてくれました。
驚いたのは、そういうレオタード用のアンダーショーツが何枚もあればいいけど、学生にとっては結構値段が張るという事で、高校生になって、毎日の練習でもアンダーショーツを使うようになってからは枚数が足りないので、普通のパンツをレオタードの下にはいて練習していたという事でした。「専用のアンダーじゃないから、レオタードの裾からはみ出し易いし、ショーツラインも出易いけど、周りは女の子ばかりだったし、皆同じような事をしてたから、そんなに恥ずかしいとか気にはなりませんでした」とHさんは語りました。
アンダーショーツ以外にボディースーツみたいな形のレオタード用アンダーウェアというのも結構ポピュラーらしいのですが、「普通の高校生には高価な物だし、有名な強豪選手が使うくらいだと思います」との事でした。なかなか体操選手も大変なようです。
もう一つ、体操に付き物で大変なのは捻挫や打撲、悪い時には骨折や靭帯損傷といった怪我です。幸いHさんは骨折などの大きな怪我はなかったそうですが、経験上、やはり一番痛かったのは平均台で股間を強打する事だったそうです。
平均台で打つと言うのは、平均台の練習中に少なからずあるそうで、最初クラブに入部した時には、平均台の横でじっとうずくまってる先輩がいて、「何をしてるんだろう?」と思ったそうです。他の先輩から「大事な所を平均台で打ったのよ」と言われても、いまいちピンと来なかったそうですが、実際に自分が練習中に足を滑らせ股間を強打した時に、初めてその痛みが分かったそうです。「後から考えると恥ずかしいけど、打った瞬間はとにかく痛くて、うずくまってじっと痛みがひくのを待つしかないです。ひどい時は5分間くらいは声も出せないです」とHさんは言いました。
平均台の演技には、宙返りあるいはバク転して平均台の上にお尻から着地するというのがあるそうで、その時に腕で体を支えるのが失敗してうまくお尻から降りないと、股間を平均台で直撃する事になるそうで、練習中に何度も痛い目に会ったとのことです。ただこの演技に関しては、何度も失敗しているうちに体の方が身構えるので、段々と痛みには慣れてくるそうです。
しかし、体の方が身構えてくれる時はあまり痛くなくても、全く予想外の時、例えば最初に平均台に飛び乗る時とかに足を滑らせて股間を強打したりすると、その激痛は言わずもがな、暫く悶絶状態となるそうです。こういう事が結構あるので、股間を強打しても他の女の子は大騒ぎせず、「大丈夫?」と声は掛けてくれるものの、くすくす笑ってるそうです。Hさん自身、股間を強打した時の激痛・辛さは分かっていても、他の娘が悶絶してるのを見ると、やはり「笑うしかない」そうです。痛みを軽減させる方法も特に無く、激痛が自然に治まるまで耐えるしかなく、「可哀相に・・・」と同情するくらいしかしてあげれないと彼女は言いました。「今なら笑って話せますけど、現役の時には何度ももう体操を止めようかなと思いました」とHさんは笑って語りました。
しかしHさんが股間を強打して一番痛かったのは、実は平均台ではなく、先述した自分の後輩である彼氏に膝蹴りを入れられた時だそうで、なんでも護身術でどうこうやってるうちに、偶然彼の膝がまともに恥骨に入ったらしく、10分は悶絶していたとの事。後輩はおろおろするばかりで、「じっとしてれば治るから・・・」と言ってじっと痛みに耐えていたそうです。「その後、1週間は口を聞いてあげませんでした」とHさんは言っていました。
今回は元体操選手の女性の話について書きましたが、実際に体操をやっていたという女性から話を聞けたのはこれくらいですので、Hさんの言ってる事がどこまで一般的なのかはよく分かりません。テレビで放映するような大会に出るような選手は、また違う点があるのかもしれません。一度そのような女性からも話を聞いてみたいものです。
それと、これを読まれている方、やはり女性にとっても股間は急所のようですので、膝蹴りを入れたりして試したりしない様にしましょう。「遊びのつもりだった」からとか「笑い話」では済まない激痛のようですので。
では今回はこれくらいで。
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