第13話
幾つかの疑問にお答えしましょう
このコーナーでは、今まで、色々な女性から聞いた水着、レオタード、体操などのアンダーショーツの話について述べてきましたが、今回は初めて男性から聞いたアンダーショーツについての話を記したいと思います
その男性は、Bさんという30歳になったばかりの方で、スポーツ衣料品の販売の会社に勤めている方です。季節物のスポーツの販売に携わっているそうで、冬場ならスキーやスノーボード、夏なら水着の販売を中心に仕事をされているそうです。Bさんとは仕事の関係で知り合ったのですが、その際にアンダーショーツに関する色々な話を聞く事が出来ましたので、順番に述べていきたいと思います。
Bさんは、夏場は水着の営業で色々な売り場を飛び回っているそうなのですが、当然、女性用の水着も扱っています。女性用水着に囲まれている事を羨ましく思う人もいるかもしれませんが、当のBさんにしてみれば、大切な商品であり、自分の給料の基であり、女性用水着だからといって特に何とも思わないとの事でした(当然ですかね?)
やはり商品として水着を扱っているだけあって、流行のタイプ、メーカーの特徴や素材などについても詳しく研究されているようで、水着そのものについてはたいして詳しくない自分としては、その内容についてはあまりよく分かりませんでした。アンダーショーツについても色々と研究されており、自分の知らなかった事などを色々教えてもらえたのですが、あくまで商品としてアンダーショーツを見ており、むしろ自分のようなアンダーショーツフェチよりも、ずっと冷静に客観的に研究しているように思えました。
まず、アンダーショーツそのものの呼び方についてです。
このHPでも「アンダーショーツ」「サポーター」「スイムパンティ」等など、色々な呼び方がありますが、業界、少なくともBさんの周辺の方の間では「アンダーショーツ」あるいは単に「ショーツ」と呼んでいるそうです。「サポーター」という呼び方はあまりしないそうで、これはいわゆる普通の肘や膝のサポーターと混乱するからだそうです。ただ、お客さんでは「サポーターを下さい」と言ってくる人がやはり多いそうで、一般には「サポーター」という呼び方が普通なのでしょう。
次に自分が今までも記してきたアンダーショーツの役割、「アンダーヘアーが透けない様にする事」「前の割れ目が見えない様にする事」「女性の大切な部分の炎症を防ぐ事」については、Bさんも当然知っていました。Bさんがこれらに付け加えたのは「前の割れ目だけでなく、お尻の割れ目が見えない様にする事」と「ヒップアップの効果」でした。
アンダーヘアーが透けたり、前の割れ目が見えたりするのは、女性にとっては当然恥ずかしい事ですが、お尻の割れ目が見える事を気にする女性も多いようで、アンダーショーツにはこれを防ぐ役割があると言っても良いのではないかとBさんはいいました。
もう一点、「ヒップアップの効果」ですが、最近のガードルタイプのアンダーショーツが、これを重点的に狙っているそうで、掲示板でも余り人気の無いガードルタイプのアンダーショーツが多く売られているのは、特に中年女性層を狙っての事だそうです。しかし、ガードルタイプでなくノーマルなアンダーショーツでも、多少はヒップアップの効果が期待できるとの事で、若い女性のなかには、それを狙ってアンダーショーツを着用する娘もおり、無視できないアンダーショーツの役割だろうとBさんは言いました。
ただ、Bさんも指摘していたのですが、アンダーショーツの「炎症防止」の役割については、やはり多くの女性が知らない様で、Bさん自身、水着の事で女性と話す機会があった時に聞いてみても、ほとんどが「知らない」というそうです。その中でも、実際にアンダーショーツを製造・販売しているメーカーや販売員の女性は、さすがに「炎症防止」の効果についても知っているとの事でした。
水着の内側についている裏地ですが、Bさんが言うにはアンダーヘアーが透けるのを防止する役目は果たすだろうが、炎症防止という観点ではあまり役に立たないそうです。なぜなら、アンダーショーツのように大切な部分をがっちりとガードしているわけではないので、海では砂が入り易いんだそうです。
ただそんな事を言うと、Tバックタイプのアンダーショーツは見た目どうり、炎症防止の役割はあまり無く、あくまでアンダーヘアーの透けるのと前の割れ目が見えない様にする役割くらいだそうです。Bさん曰く、「アンダーショーツにはいくつかの役割があり、普通のタイプ・ガードルタイプ・ハイレグタイプ・Tバックタイプ等など、それぞれ目的としている役割が違う。基本はノーマルタイプのアンダーショーツで充分だろうが、水着がハイレグやビキニになるなら、それに合わせたアンダーショーツにすれば良いし、ヒップアップを期待するならガードルタイプを、アンダーショーツのラインが透けて見えるのがどうしても嫌ならTバックタイプのアンダーショーツを使えば良い。要するに女性一人一人の目的・考えに従ってアンダーショーツを選択するのがベストだ」との事です。
自分が「そんな事を言っても、実際には多くの女性はそこまでアンダーショーツの事について熟考していないだろう」と意見を言うと、Bさんは苦笑しながら、「そのとおりだ」と言い、「例えば、アンダーショーツラインが見えにくくする方法とかは女性自身が考えて実行すべき事なのだろうが、実際にはそのような女性はごく少数で、単純にアンダーショーツをはかなければ良いという風に考えてしまう、あるいはアンダーショーツラインを無視するかだろう。これは、多くの女性のアンダーショーツに対する意識の薄さの現われだろう」と語りました。
ちなみにアンダーショーツラインが出易い水着というのは、もちろん明るい単一色の水着なのですが、ツルツルした手触りの水着もショーツラインが目立ち易いそうです。また、アンダーショーツ自体もラインが目立たない様に少し違った縫製(ヒップラインで折り返しが無い様にしてあるそうなのですが、よくわかりませんでした)をしてある物もあり、アンダーショーツラインが気になる女性は、そのような点に注意して水着やアンダーショーツを選べば良いとの事でした。
Bさんの意見としては、アンダーショーツの炎症防止効果にもっと重点を置くべきだというもので、「アンダーヘアーの有無にかかわらず、中学生以上の女性はアンダーショーツを着用しておくのが無難だろう」と言いました。しかし、「まあ、本音としては、そうなればもっとたくさんアンダーショーツが売れて、会社が儲かって、僕の給料も増えるし」と笑い、Bさんはあくまでアンダーショーツを商品として扱っているのがよく分かりました。
さて、私たちにとって非常に高い関心がありながら、今までほとんど情報の無かった事の一つに、女性のアンダーショーツ着用率があります。アンダーショーツラインの観察から、少なくない女性がアンダーショーツを着用している事が想像されてきましたが、実際にどれくらいかは、女性に聞いてみてもはっきりしませんでした。これは、自分が女性から話を聞いていて考えた事なのですが、一つの理由として、自分は、アンダーショーツ着用派の女性は着用派同士で、そうでない女性は非着用派同士で集まる事が多いためではないかということです。そのため、「周りの女性は皆着用している」あるいは「周りは誰も着用していない」という両極端な回答が帰ってくる事がかなり多く、アンダーショーツ着用率については正確な事が余り分かりませんでした。
アンダーショーツを商品として扱っているBさんにとっても、女性のアンダーショーツ着用率は重大な関心事のようで、実際にどれくらいの商品を仕入れたり準備すれば良いかという事に関わってくるからです。Bさんが言うには、今までアンダーショーツの着用率をきちんと調べたデータというものはほとんど見た事が無いそうです。
水着メーカーやスポーツメーカーでも、この事をきちんと調べたメーカーは無いようで、「正確なところは誰にも分からない」そうです。それでも、それなりに参考になるデータというものはありまして、それは実際のアンダーショーツの売り上げ枚数だそうです。具体的には水着の売れた枚数と、アンダーショーツの売れた枚数を比較するというもので、大体35%くらいの女性が、水着と共にアンダーショーツを購入している事になるそうです。既にアンダーショーツを持っている人もいるだろうから、アンダーショーツ着用率は45〜55%くらいと予想されるそうです。自分としては思っていた以上にアンダーショーツ着用率が低いなと感じたのですが、これはあくまで総売り上げだけを対象に考えた場合の予想であり、年齢構成などについては何も分からないそうです。
唯一、もう少し詳しいデータとしては、Bさんが以前ある雑誌で見た15〜35歳までの女性を対象にした水着についてのアンケートの中で、「水着の下にショーツを使用していますか?」という質問に対して、70%以上が「着用している」と答えていたというものがあったそうです。しかしBさんに言わせると、何人くらいの女性にアンケートを取ったかが分からないし、その雑誌(ファッション雑誌だったそうです)を何処まで信頼できるかという問題が残るそうです。
Bさんも色々調べたそうなのですが、結局満足のいくデータは無かったそうです。あと、Bさんが指摘するには、女性自身にアンダーショーツ着用率を尋ねるのは、あまり効率的なやり方ではないとの事でした。なぜなら、多くの女性がアンダーショーツにそれほどのこだわりを持っていない現在においては、自分がアンダーショーツを着用するかどうかはともかく、周囲の女性がどうかなどは余り気にしていないので、データとして信頼のおけるものは集めにくいとの事でした。周りの女性もアンダーショーツを着用しているかどうか注目して見ているのは、せいぜい初めてアンダーショーツを着用し始める事になる中学生くらいまでで、それも次第に気にしなくなるのだろうといいました。男性が、他の人がスイムサポーターを使っているかどうか余り気にしないのと同じことです。
結局、大掛かりなアンケートをするのが一番正確なデータになるのですが、Bさんも機会がある毎にそのようなデータを出している所が無いか調べているそうです。Bさんが注目しているのは、下着メーカーのワコールだそうで、なぜなら、わざわざカラーのアンダーショーツを販売しているからだそうです。一般には余り知られていないカラーアンダーショーツを売り出すのは、それなりに売れるメドがあるからで、おそらく消費者アンケート等で、アンダーショーツ着用率などのデータを持っているのではないかと予想していました。Bさんによると、ワコールのカラーアンダーショーツは、比較的高価なのにも関わらず結構人気があるそうで、このような物が売れるのは、女性のアンダーショーツに対する意識の変化の現われかもしれないと言っていました。
いずれにせよ、Bさんがアンダーショーツ着用率のデータ等を見つけたら教えて頂く約束はしましたので、機会があれば改めて報告したいと思います。
次に海外でのアンダーショーツ事情です。
Bさんは輸入物の水着を扱う事も当然多いそうで、海外のアンダーショーツについても多少の知識はあるとの事でした。結論から言うと、海外の女性はアンダーショーツを使っていないそうです。そもそもアメリカ製の水着では、股間部分に裏地を張ってある物も少ないそうで、もし日本の女性がそういった水着を着ようと思えば、水着の色にもよりますが、アンダーショーツの着用は必須だそうです。値段が安い代わりに水着の作り自体も脆弱で、水着といえどもほとんど使い捨て感覚だそうです。
アンダーショーツを使わない理由として、「日本人と異なり、肌の色とアンダーヘアーの色のコントラストが激しくなく、透けても分かり難い事」や「トップレスやオールヌードで泳ぐような人もいるおおらかな環境で、いちいちアンダーヘアーや前の割れ目が透けるとか気にしない」等を指摘していました。
それでは全くアンダーショーツが存在しないのか、というとそういう訳でもないらしく、ヨーロッパの方ではアンダーショーツを使う女性もいるそうです。Bさんが見たのは、フランス製のアンダーショーツで、ショーツというより水着の股間部分に貼り付けるパッドのような物だそうです。ヨーロッパでも、いわゆるサイド部分が紐状になっているビキニなどが多く、当然通常のパンティタイプのアンダーショーツでは、サイドの部分からもろに見えてしまいます。そのような水着の時に、パッドのようなアンダーショーツを股間部分に着ける人もいるそうで、フランスなどでは紐ビキニ専用のアンダーショーツといった認識があるようです。ただ、Bさんが言っていたのは、アンダーショーツとは言っても胸パッドと同じように結構な厚みがある代物だったそうで、アンダーヘアーや前の割れ目を透けなくさせる働き以上に、水着の股間部分を奇麗に見せる役割が大きいのだろうと考察していました。本HPの姉妹HPである「おかファンクラブ」でも一時期話題になっていた、「デルタパッド」なる物がおそらくこれに相当するのだと思います。
パッドタイプ以外のアンダーショーツでは、やはりフランスの商品なのだそうですが、サイドの部分もお尻のところも完全な紐状で、わずかにヘアーを覆うところだけ小さな三角形の布が付いているという物があったそうです。アニメやゲームの悪の女性幹部が穿いてるような、ほとんど何も隠していない状態で、「まあ、水着の下に着用するんだからOKなんだろうけど、日本じゃまず誰も買わないであろう」というくらい完全な紐状のアンダーショーツだったそうです。ちなみに、日本で一般的に普及しているパンティタイプのアンダーショーツは見た事が無いそうで、おそらく水着の下に着用するのなら、特に水着用というわけではないが、下着メーカーが作っているフィット力の強いスポーツパンティとかを使っているのだろうとの事でした。とは言え、やはりヨーロッパでもアンダーショーツ着用派の女性はごく少数派で、まだアメリカよりは稀に見られるといった程度だそうです。また、Bさんが以前ハワイに遊びに行った時には、水着売り場でアンダーショーツが売っていたそうなのですが、「むしろ日本人を対象にしているんだろう」とのことでした。
いかがでしたでしょうか。Bさんはもちろんアンダーショーツフェチというわけではありませんが、仕事の関係上、アンダーショーツ、水着などの事を勉強しており、自分達よりももっと突き放して、客観的に眺めている感じがしました。ですからより詳しい分析が出来るのでしょう。自分もBさんのような分析が出来るようになりたいものです。
また、皆さんの感想をお聞かせ下さい。
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