10万アクセス突破記念 特別寄稿
女性のアンダーショーツ着用率と
それに付随した懸案に関する考察
今回は今までとは趣向が異なり、特定の女性から聞いた話を紹介するのではなく、これまでに自分が色々な女性から聞いてきたアンダーショーツについての情報を、一つにまとめ、分析・考察を加え、紹介したいと思います。
スポーツウェア・ファンクラブが97年11月末に開設され、既に1年が経過し、HPヒット数も10万を越え、掲示板への投稿も1000を突破しました。自分自身、このHPに初めて訪れたの97年の12月だったのですが、その時の感動は今でも忘れられません。
それまで女性の水着やレオタードのアンダーショーツに興味を持つ同好の士は、自分の周りには一人もおらず、またインターネットで色々なHPを検索しても、アンダーショーツを扱っているような所は皆無でした。このHPにようやく巡り会い、鑑賞派・着用派といったスタンスの違いはあれども、皆さんのアンダーショーツに対する知識やこだわり・研究心といったものにおおいに勇気付けられ、また触発されました。
そこで自分も、今までにアンダーショーツに関して女性から聞き出した事について、「女性の本音に直撃」のコーナーで色々と紹介させていただいたのですが、これまでに紹介させていただいたのは、特に印象深かった、あるいは面白い話が中心でした。しかし、女性からアンダーショーツについて聞き出したものは、コーナーで紹介させていただいた以外にもある訳でして、それらは一つの話として紹介するにはそれほど面白くない、特殊性が無い、話として短いと言った理由などから紹介を控えさせてもらっていました。ただ、このHPに出会って、皆さんの話を見聞きする内に、特殊性が無い話でも、数が集まれば何らかのデータとして用いる事が出来るのではないかと思うようになり、それまでは漫然と女性から話を聞いていただけだったものを、話を聞いた後にデータとしてまとめる様になりました。
前振りが長くなりましたが、そういった口頭でのアンケート調査みたいなものを始めるようになり、ほぼ1年が経過し、それなりの数になったので、今回、HP1周年記念あるいは10万ヒット記念あるいは新年お祝いとして発表させていただきたいと思います。
今回は、多少数字の羅列になるような部分も多く、特殊な話の紹介はほとんどありませんが、楽しんでいただければ幸いです。
今回、紹介するデータの元となった対象の女性は、全部で124人です。同僚や知り合いの女性、飲み屋で話した女性、あるいは親類等など、多種多様な女性が対象になっています。
話を聞いたのは、やはり酒の席が中心ですが、相手が未成年の場合などは、少し話をしている時にという事もありました。
データとして聞き出そうとした内容は大きく以下の14点です。
- 年齢
- 職業(学生なら何年生か)
- アンダーショーツを使用しているか?
- アンダーショーツを使用する、あるいは使用しない理由
- アンダーショーツを使い始めた時期
- 水着の色やスタイル
- アンダーショーツの呼び方
- アンダーショーツの着用感(窮屈か?など)
- アンダーショーツの情報をどの様にして知ったか?
- 友人はアンダーショーツを着用しているか?
- どのような種類のアンダーショーツを使用しているか?
- カラーアンダーについて知っているか?
- アンダーショーツが炎症予防の役割も持っていることを知っているか?
- 男性のスイムサポーターの事を知っているか?
これらの情報を一人の女性から聞き出そうとする訳なのですが、当然話の進み具合、その場の雰囲気などによって全てを聞き出す前に、こちらから諦めるといったことも少なくありませんでした。そのため、124人全ての女性から、先に上げた14点全ての話を聞けたわけではありませんので、データの母数としては必ずしも124人にはなっていません。ただ、3.のアンダーショーツの着用の有無に関しては、そもそもこの事を聞き出せた人が対象ですので、124人全員から聞いております。
では、順にデータの分析・紹介を行いたいと思います。
1.年齢
年齢に関しては118人から聞く事が出来ました。
最小年齢で13歳、最高年齢で32歳で、その平均は22.8歳、最頻値は24歳でした。
内訳を見ると、13歳から19歳のティーンエィジャーが34人、20歳から24歳までの20代前半が41人、25歳から29歳までの20代後半が36人、30代の方が7人でした。
女性全体のデータとして考えるのならば、30代後半からの年配の方のデータも必要になるのでしょうが、このHPに参加されてる皆さんのほとんどは、あまり興味が無いと思われますし、自分自身もそうですのでそのような女性からは聞き出しておりません。データとしては偏ったものかもしれませんが、「若い女性のアンダーショーツについての検討」と考えていただければ良いのではないかと思います。
2.職業
職業に関しても同じく118人から聞く事が出来ました。
職業ではありませんが、118人中、中学生は6人、高校生は19人でした。
学年まではっきり分かったのでは、中1・中2が各1人、中3が3人、高1が4人、高2が6人、高3が8人でした。
大学・短大・専門学校などの高校以上の学生は12人でした。
フリーターの方が5人、職種に関係無くいわゆるOLの女性が最も多く56人で、その年齢構成は19歳から31歳に渡っていました。
OL以外の専門職に従事されている方が8人で、その中には看護婦の方が2人、高校教師の方が1人いました。
また専業主婦の方も12人おり、その年齢構成は26歳から32歳に渡っていましたが、7人の30代の女性のうち、5人がこの中に含まれていました。
3.アンダーショーツを使用しているか?
今回、このデータを集計してみようと思ったきっかけは、「女性のアンダーショーツ着用率がどれくらいなのだうか?」という疑問に対する答えが欲しかったということがあります。
先述した様に、この質問に対しては124人全ての女性から話を聞いています。結果として、今現在、基本的にアンダーショーツを着用している女性は124人中84人(67.7%)、着用していない女性は40人(32.3%)となりました。
3人に2人がアンダーショーツ着用派という事になるのですが、この結果について皆さんはどの様に思われるでしょうか? 予想以上に多いと考えるか、少ないと考えるかは難しいところですが、自分としては大体予想していたとおりだったと思っています。さて、着用派・非着用派それぞれの中にも色々な方がいますので、それについて見ていきたいと思います。
着用派84人中、79人は必ずと言って良いくらいアンダーショーツを着用すると言っていましたが、残り5人は水着の種類によっては着用しないと言っていました。
具体的には「スクール水着の時には着用しない」「パレオ付きの水着の時には誤魔化せるので着用しない」「生地が薄いワンピースの時にはアンダーショーツのラインが出てしまうので着用しない」といった理由を挙げていました。中には「普段はアンダーショーツを使うけど、少し遊びたい気分の時には使わない」といった20代後半の女性もいました。
この5人の方は着用派と非着用派の境界上にいるわけですが、逆に基本的に非着用派だが場合によってはアンダーショーツを着用する女性もいました。具体的には「白の水着の時にはアンダーショーツを使う」「ビキニでは着用しないが、ワンピースの時には着用する」「たまに使う」という方が計6人いました。また、非着用派40人のうち、今まで全くアンダーショーツを使った事が無いという女性は19人だけであり、それ以外の女性は何らかの形でアンダーショーツを着用したこともあるが、現在は着用していないという方々でした。その中でも特徴的なのが、「以前はアンダーショーツをほぼ使用していたが、次第に使わなくなり、現在は全く着用していない」という女性で、計12人いました。
結局、124人中、完全な着用派は79人、完全な非着用派は34人、境界上の方が11人となりました。
次に年齢構成別の着用派・非着用派の構成を見てみると、ティーンエィジャー34人中、着用派は24人(70.6%)、非着用派は10人(29.4%)、20代前半の女性41人中、着用派は23人(56.1%)、非着用派は18人(43.9%)、20代後半の女性36人中、着用派は28人(77.8%)、非着用派は8人(22.2%)、30代の方7人中、着用派は4人(57.1%)、非着用派は3人(42.9%)となり、年齢別に着用率に大きな偏りは見られませんでした。
4.アンダーショーツを使用する、あるいは使用しない理由
さて、女性のアンダーショーツ着用率については先述したとおりですが、アンダーショーツを着用する理由、あるいは着用しない理由というものがそれぞれにあるはずです。アンダーショーツを使用する理由としては「透けない様に」「炎症予防」等など、今まで掲示板でも色々と論議されてきましたが、使用しない理由というものに関しては非常に興味があるところです。次はこの点について検討を加えたいと思います。
まず、着用派84人中、44人から「アンダーショーツを使う理由」について聞く事が出来ました。
やはり一番多いのは「透けないように」「透けそうで怖い」といった水着が透けるのを予防するためという方が13人いました。また「あそこへ水着が食い込むのを防ぐため」といった食い込み防止を挙げた方が3人、「アンダーショーツを使わないとあそこの形が分かってしまうので」「前のラインが映るので」といった事を挙げた方が予想外に多く、4人いました。面白い理由として「下っ腹が出てるから」といったものや、「履いていないとあそこが変な感じがする」というものもありました。
また、ここまではっきりと理由を挙げないまでも「アンダーショーツを履いていないと不安・恥かしい」「念のために」「アンダーショーツを履かない事に抵抗感がある」といった、いかにも日本人女性的な「恥じらい」を理由に挙げた方も12人いました。
ところが、着用派の方の中にも「皆が使っているので何となく」「訳も分からず」といったアンダーショーツに対する認識の薄い女性も7人いました。
同様に非着用派40人中、32人から「アンダーショーツを使わない理由」について聞く事が出来たのですが、その内の6人は「透けない様に」「食い込まない様に」アンダーショーツが必要な事は分かっていても、実際にはアンダーショーツを着用していないとのことで、着用派・非着用派共にアンダーショーツに対する認識が薄い女性がまだまだ多い点に違いは無いようでした。
さて、非着用派の方の内、最も多く挙げていた理由は、着用する水着に関しての事でした。曰く、「水着が濃い色なので透けない」「スクール水着だから」「半ズボンを一緒に履くから」「水着に裏地が元々付いているので」といった理由を挙げた方が9人いました。また「水に入らないからアンダーショーツは必要無い」「水着は肌を焼くためだけ」といった事を理由に挙げた方が3人、「ヘアーが元々薄いので大丈夫」と言った方が2人いました。
非着用派の女性の意見で特徴的だったのが、「透けても別に構わない」といった大胆な意見で、9人の方が挙げていました。この中には「彼氏に使うなと言われた」「彼氏に使わないほうが色っぽいと言われた」という方が3人もおり、一般の男性にとってアンダーショーツの存在は女性の色気を減じる物として認識されているのだと、改めて考えさせられました。
非着用派の女性の内、面白い理由として、「履いて脱ぐのが面倒くさい」という女性や、「元水泳部で使わないのが普通になっている」という女性も2人いました。元水泳部の女性の内の1人からは「アンダーショーツを履くと、水着とアンダーショーツの間にヘアーが挟まって凄く痛い!」「アンダーショーツを履くと足が動かしにくい!」「アンダーショーツを履くと抵抗が大きくなる!」と具体的な理由についても教えてもらいましたが、確かになるほどと思える意見でした。
5.アンダーショーツを初めて着用した時期
一般的にアンダーショーツを使う理由に「水着が透けない様に」という事が多く挙げられることを考えると、アンダーショーツを使い始める時期と言うのも自ずと、ヘアーの生えてくる時期に一致するものと思われます。具体的には中学生になってからというパターンが一番多いと予想されるのですが、この点についても79人の女性から話を聞く事が出来ましたので、検討してみます。
やはり予想どおり、中学生になって初めてアンダーショーツを使ったと言う女性が最も多く、54人(68.4%)いました。その中でも、具体的な学年まで覚えていた女性もおり、それによると中学1年生の時が9人、中学2年生の時が11人、中学3年生の時が6人と、1,2年生の時に着用するようになる女性が多い事が分かりました。
高校生になって初めてアンダーショーツを使ったと言う女性も17人(21.5%)おり、この時期までにほとんどの女性がアンダーショーツを着用するようになることが分かりましたが、中には大学生になってからという女性も2人いました。
予想外だったのが、小学生の時からアンダーショーツを使っていると言う女性が5人もいた事でした。小学生とはいえ、5人全員高学年になってからだという事でしたが、小学生の時から使い始めた理由として、この内の1人の女子高生は、「小さい時から体の発育が良かった(現在でも身長が170cm以上ありました)」ことを挙げていました。また2人は「小学校の時から家族や友達と泳ぎに行く機会が多かったので、スクール水着以外のプライベートな水着も持っていたし、他の女の子よりアンダーショーツについて知る時期が早かったと思う」と言われていました。別の女性は、小学校の時に既に学校からアンダーショーツを使うように指導されていたとのことでしたが、これについては後で詳しく述べたいと思います。
最後のある21歳の女性は、小学生の時に母親から「アンダーショーツを使うように」教えられたとのことでしたが、この女性はその際に、「アンダーショーツを使わなければいけない理由」についてもキチンと教えられたとのことで、それ以外に「避妊の仕方」等など、キチンとした性教育を両親から教えられたと言っていました。また、この女性は後でも述べますが数少ないカラーアンダーの愛用者の方で、数種類のカラーアンダーを水着に合わせて使い分けている、124人の女性の中で唯一の女性でした。
6.水着の種類とアンダーショーツについての関係
年齢別のアンダーショーツ着用率については先述しましたが、次は水着の種類や色によってアンダーショーツの着用率が変化するのかについて見てみます。
アンダーショーツを使わない理由として「水着が濃い色だから」「スクール水着だから」という事を挙げていた女性が多くいましたが、これは女性全体としての傾向としてあてはまるのでしょうか。
124人の女性の中で、現在、どのような水着を着ているかについて聞くことが出来たのは104人でしたが、水着のスタイル(ワンピース・ビキニなど)について聞けたのは96人、水着の色について聞けたのは98人でした。
まず水着のスタイルについて見てみると、いわゆるワンピースタイプが最も多く96人中53人(55.2%)、セパレートタイプが10人(10.4%)、ビキニタイプが27人(28.1%)、ワンピースやビキニを複数枚所有しており、使い分けて着ていると言う方が6人(6.3%)いました。またワンピースタイプ53人の中にはスクール水着、あるいは競泳水着に準じたタイプのスクール水着を着ているという女性7人が含まれていました。
実はスクール水着を着ている7人の内、4人は学生時代にスクール水着を着ていたが、中学・高校卒業後は全く水着を着ていないという女性で、実際に現役でスクール水着を着ているのは3人でした。この3人は13歳から17歳までの現役の学生なのですが、まだプライベートで水着を買った事が無いとのことでした。この7人中、アンダーショーツを使うのは3人、使わないのは4人で非着用派のほうが僅かに多いですが、「スクール水着だからアンダーショーツは使わない」という事は、一概には言えないと思いました。
次にスクール水着の7人を除いた46人のワンピースタイプの女性の中で、アンダーショーツを着用するのは34人(73.9%)、着用しないのは12人(26.1%)であり、全体の平均67.7%よりも高い着用率が得られました。
セパレートタイプの女性10人の内、アンダーショーツを着用するのは7人(70.0%)、着用しないのは3人(30.0%)でした。
最後にビキニタイプの女性27人の内、着用派は14人(51.9%)、非着用派は13人(48.1%)であり、僅かに着用派は多いものの、全体の平均67.7%よりは明らかに着用率は低く、全体の傾向としてワンピースの女性ではアンダーショーツを着用する比率が高く、逆にビキニの女性では着用する比率が低くなると言えそうです。これは「ビキニでは着用しないが、ワンピースの時には着用する」と言っていた女性がいた様に、ビキニでは水着が小さいので、どうしてもアンダーショーツがはみ出したりしてしまう危険がワンピースよりも高い事に起因すると考えてよいかもしれません。興味深いのは、ワンピースよりもビキニに近いと思われるセパレートの水着でアンダーショーツの着用率が決して低くない事で、僅かな布地の差で、これほどまでに着用率が変化するものかと思いました。
ただ、ビキニでアンダーショーツを着用しない女性が多いとはいえ、50%以上の女性はアンダーショーツを着用しているのであり、海外の女性に比べればその差は歴然としているでしょう。やはり、この辺りも日本人女性の「恥じらい」が影響を与えていると思われます。
今度は、水着の色とアンダーショーツの着用の有無について見てみます。水着の色について聞く事が出来た女性は98人でしたが、色を大きく白・イエロー・オレンジ・ピンク・赤・水色・ブルー(紺)・グリーン・ブラウン・パープル・黒そして柄物に大別しました。
98人中、スクール水着の7人、複数枚の水着を所有している5人は除き、86人の女性について検討してみると、まず白の水着の方が10人おり、やはりと言うべきかアンダーショーツを使う女性は9人(90.0%)とほとんどの方がアンダーショーツを着用していました。やはり「透けない白の水着」といっても、まだまだ抵抗があるのでしょう。また、アンダーショーツを着用しないという1人の方も、「白の水着でも水に入って泳いだり、動き回ったりしないから」とのことで、純粋に泳ぐ事が目的で白の水着を着ている女性でアンダーショーツを使わない方はいない、という事になりました。
次にイエローの水着ですが、4人の女性の内、アンダーショーツを着用するのは2人(50.0%)でした。しかし、アンダーショーツを使わない方のうち、1人はショートパンツのついているタイプのイエローのビキニだとの事で、そのためにアンダーショーツを使わなかったと言っていました。
オレンジの水着は7人で、アンダーショーツを使うのは5人(71.4%)でしたが、非着用派の2人の女性の水着はハイレグビキニ、およびTバックビキニだったとの事でしたので、アンダーショーツを使わないと言うのも無理は無いかなと思えました。
ピンクの水着は4人で、アンダーショーツを使うのは3人(75.0%)でした。赤の水着は2人で、着用派・非着用派が1人ずつでしたが、非着用派の女性はまだ中学生の女の子で、アンダーショーツの存在そのものをあまり気にしていなかったようでした。
次に水色の水着は11人と多く、その中でアンダーショーツを着用するのは8人(72.7%)でした。
以上、白・イエロー・オレンジ・ピンク・赤・水色の6色について見てきましたが、これらの色は比較的「薄くて透けやすい」色に分類する事が出来ると思います。そこでこれらの色を薄い色として一括りにした場合、38人の女性の内、28人(73.7%)がアンダーショーツを着用している事になり、全体の平均67.7%よりは高い数値になりました。また、各色の所でも述べた様に、アンダーショーツを着用しない女性の中にも「水に入らないから」「水着の形のため」「まだ幼い」といった女性も含まれている事を考えると、薄い色の水着の時には、やはりアンダーショーツを着用する傾向にあると言えるでしょう。
逆に濃い色の場合を見てみますと、その代表格でもある紺あるいはブルーの水着の女性12人の内、アンダーショーツを着用するのは5人(41.7%)と明らかに着用率は低下していました。
しかし、濃い色のもう一つの代表である黒の水着では12人中、アンダーショーツを使うのは10人(83.3%)で着用率はむしろ高めと、予想外の結果になりました。
またグリーンの水着では3人中2人(66.7%)が、ブラウンの水着では5人中4人(80.0%)がアンダーショーツを着用していましたが、パープルの水着の女性は非着用派でした。これらブルー(紺)・グリーン・ブラウン・パープル・黒の「濃い」色に分類される水着全体で見てみると、33人中、21人(63.6%)がアンダーショーツを着用しており、全体の平均67.7%を僅かに下回る程度でした。
結局、濃い色の水着でも、必ずしもアンダーショーツを着用しない女性が多いわけではなく、ブルーまたは紺色の水着の時に着用しない方が増えるという結果になりました。確かに、紺色の水着の時には、水着が透ける要素は少なく、アンダーショーツの役割を水着が透けるのを防ぐ事だけに限定して考えた場合には、「紺の水着だからアンダーショーツは不要!」と考える女性が多いのも自然なのかもしれません。しかし、不思議なのは、ブルーの水着と黒の水着のアンダーショーツ着用率の差です。どちらも濃い色には違いないのですが、なぜこれほどの差が出来るのでしょうか。一つの推察材料として、それぞれの水着の年齢層を見てみると、ブルーの水着では16歳から29歳までの12人、黒の水着では18歳から31歳までの12人と大差は無いのですが、アンダーショーツ非着用派の女性の構成を見て見ると、ブルーの水着では非着用派7人の年齢は21歳から29歳に分散しているのに対して、黒の水着の非着用派2人は18歳と22歳と若い女性でした。この辺りの年齢の差が何らかの関係があるのでしょうか。
しかし、ブルーにせよ、黒にせよ、濃い色でもアンダーショーツを着用する女性の意見としては、「濃い色でも油断できない」「履いておかないと何となく不安」というものがやはり多く、日本人女性特有の現象であると思えました。
最後に、色で分類されるのではない柄物の水着の女性、15人について検討してみます。具体的には花柄模様やアニマルプリントの事なのですが、アンダーショーツを着用する女性は8人(53.3%)と全体の平均67.7%よりも低くなりました。これは紺色の水着の場合と同じく、「柄があるから透けにくい」という発想なのでしょうが、意外な結果でした。
7.アンダーショーツの呼び方
アンダーショーツの呼び方と言うのも変な感じがしますが、HPでもアンダーショーツの事をサポーターと呼ぶかどうかという議論が開設当初にありましたので、実際の女性がどの様に呼んでいるかを検討してみました。
女性から話を聞く場合に、「水着のアンダー」と言うことで、ほとんどの女性がアンダーショーツの事を意味していると理解してくれましたが、それだけでは普段その女性がアンダーショーツの事を何と呼称しているかは分かりません。そこから、普段どの様に呼称しているかを聞き出していったのですが、124人の女性の内、55人から聞き出す事が出来ました。
最も多かったのが、「アンダーショーツ」という呼び方で24人(43.6%)でした。「アンダー××」という呼び方では、他にも「アンダーパンツ」という女性が4人(7.3%)、「アンダーパンティー」が1人、「アンダーウェア」が1人、また勘違いの様なのですが「アンダースコート」と呼んでいた女性も1人いました。また、面白い呼び方として「アンダーショーツ」と呼んでいた26歳のある女性は、友達同士の隠語として「タンパン」と呼んでいたと教えてもらいました。
次に「××ショーツ」という呼び方では「スイムショーツ」という呼び方の女性が6人(10.9%)いました。、また「インナーショーツ」という女性が1人いました。
さて一般的に男性用の場合には「サポーター」「スイムサポーター」と呼ぶことがほとんどなのですが、55人の女性の内、アンダーショーツの事を「サポーター」と呼んでいる方は12人(21.8%)いました。この中には「アンダーサポーター」「サポーターショーツ」「サポーターパンツ」という呼び方の人も含んでいます。
個人的な予想としては、男性用と同じように「サポーター」という呼び方が多いと思っていたのですが、実際には、女性用のアンダーショーツの呼び方は「アンダーショーツ」という呼称が最も一般的ということが分かりました。
55人の女性の内、残りの5人については「アンダーショーツ」「サポーター」等のきちんとした呼び方を知らず、単に「水着の下着」「水着の下に履くパンツ」といった呼び方をしていたとのことでした。その中でも面白かったのは「薄いアミアミパンツ」という呼び方で、メッシュタイプのアンダーショーツの特徴を端的に表現している女性もいました。
8.アンダーショーツの着用感
アンダーショーツを着用する女性の比率は67.7%と先述しましたが、着用しているからといって不満が無い訳ではないと思います。以前から度々多くの女性から「アンダーショーツは窮屈で嫌だ!」という意見を聞いていましたので、この点についても聞き出してみました。着用派84人中、32人から、非着用派40人中、8人からアンダーショーツの着用感などの意見を聞く事が出来ました。
まず着用派32人の内、20人(62.5%)もの女性が「アンダーショーツは窮屈だ!」「窮屈でダサい!」ということを訴えていました。中には「アンダーショーツを脱いだ時の解放感が良い」と言っていた女性もいました。アンダーショーツを着用する女性の間でもこれだけ不評なのですから、アンダーショーツを着用しない女性の場合は言わずもがなで8人中6人(75.0%)が同じように「窮屈!」「気持ち悪い!」「違和感がある!」と訴えていました。また「窮屈では無いがダサい!」「男性には絶対に見られたくない!」という様に訴えた女性が着用派32人の内、2人、非着用派8人の内、1人いました。
逆に「慣れてしまえば窮屈じゃない」「全然気にならない」という女性も着用派32人の中では6人(18.8%)、非着用派8人の中に1人いました。その中には、「メッシュタイプのアンダーショーツだったら全然窮屈ではない」と言う女性がいましたが、女性用のアンダーショーツの場合、メッシュタイプの物自体が珍しい事もあると思いますので、実際にはどうなのかは不明です。
また「アンダーショーツは面倒くさい!」と言う方が1人、「Hっぽい」と言う女性が2人ずついましたが、アンダーショーツラインに関して言及されたのは以外にも着用派の中の1人だけで、その女性は「ショーツラインが出るのは嫌!」と訴えられ、「ショーツラインは艶消しだ」と表現されていました。しかし、他の女性はアンダーショーツラインに関して特に何も言わず、言ったとしても「あまり気にしない」「仕方がないこと」等と割り切っているようで、自分達が騒ぐほど重要視していないようでした。
9.アンダーショーツの情報は誰から教わったか
アンダーショーツを使う様になるには、その情報をどこかから手に入れる、あるいは教わらなければなりません。次は、アンダーショーツについての情報をどの様にして入手したか、あるいは誰から教えられたかという点について検討します。124人の女性の中で、31人の方から聞くことが出来ました。
31人の内、水着を買う時に店員に勧められてという女性が3人(9.7%)いました。また学校の先生からという女性が9人(29.0%)いましたが、その内の1人は先述した小学生の時からアンダーショーツを着用していたという女性で、その方の話によると、小学6年生のプールの時に、体の大きな女の子、発育の早い女の子は、プールの休憩時間や授業の終わった後に隅の方に呼ばれて、別個に「アンダーショーツを使うように」指導されたそうです。その方も、その様に先生に呼ばれて指導された内の1人だったそうなのですが、面白いのはその様な指導を受けた女の子がアンダーショーツを使う様になると、クラス中に一斉にその情報が広まり、特に指導を受けていない子やまだ必要の無い子も含めて、皆がアンダーショーツを使う様になったとの事でした。そのため、その女性の学校では小学生の時からほとんどの女の子がアンダーショーツを使っていたそうです。
このように、友人からの情報というものがかなり大きなウェイトを占めている様で、31人の内、11人(35.5%)の女性が友人を通してアンダーショーツの事を初めて知ったと言っていました。具体的には「友人が履いているのを見て」「友人が買っているのを見て」あるいは「友人との情報交換で」という事ですが、「水着があそこに食い込むんだけどどうしたらいいか相談したら教えてくれた」とか「ホワイトとベージュのアンダーショーツのどっちが良いか議論した」というような女性もいました。
もう一つ、大きな情報源として母親があり、6人(19.4%)が学校や友人から教わる前に母親から教わったと言っていました。
10. 友人はアンダーショーツをどのくらい着用しているか
HPの掲示板で議論された事の一つに、アンダーショーツ着用派の女性は着用派の女性同士で、非着用派の女性は非着用派同士で集まる傾向があるのではないかという事がありました。今回、着用派84人中38人から、非着用派40人中26人から、周りの友人のアンダーショーツ着用がどうかを聞く事が出来、興味深い傾向が分かりました。
まず着用派38人の内、特に周りの友人を注意して見ていないから分からないと言う女性が5人いました。残り33人中、周りの友人もほとんどがアンダーショーツを着用している方が多いと言う方は27人(81.8%)と大多数を占めました。その27人の中には100%全員がアンダーショーツを使っていると言う方も12人いました。逆にこの33人の中で回りの友人のほとんどがアンダーショーツを着用していないという女性は皆無でした。
また、着用派の女性から聞いた面白い話としては、「学校の水泳の授業の時には家からアンダーショーツを履いて来ている子が多かった」というものや、「中学の時、一部の友人が普通の白のショーツをアンダーショーツの代用として使っていた」というものがありました。
次に非着用派26人の内、やはり注意して見ていないから分からないと言う女性が3人いました。残り23人の中で、やはり友人は着用派の子が多いという女性は10人(43.5%)いましたが、着用派の女性の場合と異なり、周りの友人も非着用派の方が多いという女性が12人(52.2%)もおり、過半数を占めました。
この結果からはやはり着用派の女性が多いのは当然として、アンダーショーツを使わない女性は周りの友人もアンダーショーツを使っていない事が多く、そのために益々アンダーショーツを使う事に疎遠になるのではないかと思われました。
11.どのような種類のアンダーショーツを使っているか
酒の席で聞いた事が多かったこともあり、大胆にも124人中42人の女性からどのようなアンダーショーツを使っているかを聞く事が出来ました。具体的には、「何色か?」と「どのようなタイプか?」ということで、後述するカラーアンダーとも一部関連しています。
42人中、色について聞く事が出来たのは40人でやはり「ベージュ」が31人(77.5%)と最多でした。その次に多かったのが「ホワイト」でしたが、6人(15.0%)と一気にその数は減少しています。また「ベージュ」のアンダーショーツを使っている31人の中で、3人の女性は「ベージュ」以外のアンダーショーツも所有しているとの事で、その内の1人は「ホワイト」のアンダーショーツを、1人は「ブラック」のアンダーショーツを、残りの1人は「ベージュ」以外に「ホワイト」と「ブラック」を使っているとの事でした。
実際に女性用のアンダーショーツとして売り出されているのは、「ベージュ」の物がほとんどであるため、自然と「ベージュ」を使う女性が多くなるのでしょうが、男性から見てみると色気に欠けること甚だしい物です。実際に「普段なら絶対履かないらくだ色のパンツ!」と評する女性や、「もっと可愛らしいのがあれば絶対にそれを使うのに…」と言う女性も何人かおり、女性にとってもあまり好評ではない様です。これらの女性のほとんどはカラーアンダーの存在を知らない事もあり、「ダサくて」「色っぽくない」「ベージュ」のアンダーショーツを仕方なく使っていると言うのが実情の様です。
このように男性・女性共に評判の良くない「ベージュ」のアンダーショーツなのですが、全くメリットが無いかというとそういう訳でも無いようで、「ホワイトのアンダーショーツに比較するとベージュのアンダーショーツの方が透けるのを防ぐ能力が高い」と教えてくれた女性がいました。透けるのを防ぐ能力で劣るために「ホワイト」のアンダーショーツは「ベージュ」のアンダーショーツほどダサい訳ではないのに広まらない、との意見でした。実際に、「ベージュ」のアンダーショーツを使った時には問題無いが、「ホワイト」のアンダーショーツを使うと水着が透けてしまう場合というのがあるそうで、「学生の時には友達とホワイトとベージュのどちらが良いか議論した事がある」とも言っていました。
さて、40人中、残りの3人(7.5%)は数少ないカラーアンダーショーツを使っている女性で、それぞれ「萌黄色」のアンダーショーツ、「ペールピンク」のアンダーショーツ、「ピンク」や「ブルー」の複数枚のカラーアンダーを水着によって使い分けているとの事でした。カラーアンダーについてはこの後にもう少し詳しく述べたいと思います。
次に42人の女性の中で、どのようなタイプのアンダーショーツを使っているかを聞く事が出来たのは20人で、その内の7人(35.0%)はいわゆる「スタンダード」タイプのアンダーショーツを使っているとの事でやはり最多でした。更にその内の4人は「ベージュ」の、2人は「ホワイト」のアンダーショーツを着用していると言っていました。また「スタンダード」タイプと「ハイレグ」タイプを、「スタンダード」タイプと「Tバック」タイプをそれぞれ所有している女性が1人ずついました。
20人の内、「ビキニ」タイプを使っていると断言した方が2人(10.0%)おり、1人は「ベージュ」のアンダーショーツを着用している方でしたが、もう1人は「萌黄色」のカラーアンダーを使っている女性でした。自分には分かりませんが、「萌黄色」の「ビキニ」タイプのアンダーショーツと言う事から、何処のメーカーのカラーアンダーなのかが決定できるのでしょうか。
また「ハイレグ」タイプを使っている女性は5人(25.0%)で、2人が「ベージュ」のアンダーショーツ、3人が「ホワイト」のアンダーショーツとの事でした。
次に「Tバック」タイプのアンダーですが、自分は「Tバック」タイプをを使っている方はいないと思っていたのですが、実際には3人(15.0%)が使っており、その内の2人は「ベージュ」のアンダーショーツでしたが、残りの1人は「ペールピンク」のカラーアンダーを使っている女性でした。この女性に関しても「ペールピンク」の「Tバック」のカラーアンダーと言うことで製品名が判明できるでしょうか。ただ、「Tバック」タイプのアンダーショーツに関してはやはり抵抗感が強い女性もいるようで、「落ちつかないようで嫌」という方がいましたし、そもそも「Tバックタイプのアンダーショーツがあるのなんて知らなかった」という女性もいました。
最後に、数少ない「メッシュ」タイプのアンダーショーツを使っている女性も1人いましたが、男性用と異なり、女性用の「メッシュ」タイプのアンダーショーツは製品として少ない事から、やはり少数派でした。その女性が言うには「窮屈ではない」というメリットがあるようですが、水着が透けるのを防ぐ能力はやはり低いと思われ、あまり広まっていないのではないかと思います。
12.カラーアンダーショーツに関して
かっては幾つかのメーカーから売り出されていましたが、販売成績が振るわなかったのか徐々に衰退し、一時は全く市場でも見かけなかったカラーアンダーですが、最近になってワコールが新しく販売を開始しました。
水着が透けないようにするという「実用」の面に加え、女性の「おしゃれ」心も満たし、なおかつ「色っぽさ」を醸し出してくれる、究極のアンダーショーツが、このカラーアンダーだと思うのですが、多くの女性にとってはまだまだ縁遠い物のようです。実際にカラーアンダーに関して聞いた24人の女性の内、19人(79.2%)はカラーアンダーの存在その物を知りませんでした。当然、皆さん「ベージュ」のアンダーショーツを着用していたのですが、その中の7人の方は「カラーアンダーという物があるのならそれを使いたい」と言っていました。逆に「少し派手過ぎて躊躇する…」という方も1人いましたが、着用を希望する女性の方が多く、メーカーももっと宣伝をきちんと行えば、カラーアンダーの市場は有望だと思うのですがいかがでしょうか。
さて、5人(20.8%)の女性はカラーアンダーの存在を知っていましたが、その内の3人は実際にカラーアンダーを使っている方達で、残りの2人は存在を知ってはいるが実際には使っていないという方でした。ただ、この中でも複数枚のカラーアンダーを所有し、水着によって使い分けているのは1人だけで、「水着の時でも見えない所のおしゃれを楽しみたい」と、ある意味で本当におしゃれな唯一の女性だったのかもしれません。
他に、「ペールピンク」のカラーアンダーを使っている女性は、その周りの友人達もカラーアンダーを使用しているとの事で、「グリーン」や「パープル」等のカラーアンダーを使っていると言っていましたし、実際に彼女自身、これらの友達からカラーアンダーの事を教えてもらったそうです。
13.アンダーショーツの炎症予防の役割について
アンダーショーツを着用する理由として、多くの女性が「水着が透けるのを防ぐため」「水着が食い込むのを防ぐため」といったことを挙げていました。確かに、これらはアンダーショーツの重大な役割であると思いますが、女性特有のアンダーショーツを着用しなければならない理由、「女性器が炎症を起こすのを防ぐ」という役割についてはすっぽりと抜け落ちてしまっています。この点に関して、124人の女性の内、62人の人から意見を聞く事が出来ましたので検討したいと思います。
62人の内、着用派の方は37人、非着用派の方は25人でしたが、これらの女性に対して、「アンダーショーツには実は女性器の炎症を起こすのを防ぐ役割があるのを知っているか?」という事を聞いてみました。その結果、炎症防止の役割について知っている、あるいは認識していた女性は62人中、5人(8.1%)だけで、ほとんどの女性から「知らない」「初耳」「気にもしていなかった」という返事が返ってきました。
また着用派、非着用派共に「炎症予防」の事について知っている人の比率には大差なく、着用派37人中、35人(94.6%)が、非着用派25人中、22人(88.0%)が「知らなかった」という結果になりました。「言われてみれば、アンダーショーツを使わないと海で砂が入り易い」「確かに擦れて痛いことがあった」等と、実体験としてアンダーショーツの炎症予防の役割について自覚している女性もいましたが、まだまだ炎症予防の役割についての認識は低いことが分かりました。
さてアンダーショーツの炎症予防の役割について知っている5人の女性の内、1人は看護婦さんであり、別の1人は「学生時代に水泳部の友達から教えてもらった」との事でした。興味深いのは、残り3人が皆、10代の女子高生であった点で、全体としては少数派ながら若い女性の方が、こういった事に対する意識が高いのかとも思いました。しかし、この5人の内、3人はアンダーショーツを使わない女性であり、アンダーショーツの炎症予防の役割については知識として知っているものの、実際に着用する事に繋がらないあたりにも、アンダーショーツに対する認識の薄さが現れているように思えました。
14.男性用スイムサポーターについて
最後に、会話の流れとして男性用スイムサポーターに話が及ぶ事があり、それに関する意見を22人の女性から聞くことが出来たので、これに関してもまとめてみます。
22人の女性の中で、そもそも男性用スイムサポーターなる物が存在する事を知らなかったのが8人(36.4%)いました。興味深いのは、この22人の年齢構成は13歳から31歳に渡っていたのですが、10代の女性5人は誰も知りませんでした。スイムサポーターについて知っていた14人(63.6%)の内、一番年下の女性は20歳でしたが、逆に31歳でも知らなかった女性もいました。それでも、年齢の低い女性ほどスイムサポーターの事を知らないという傾向があると言って良いでしょう
さて男性用スイムサポーターについて知っていた14人の内、7人(50.0%)の方が、男性用の物を「サポーター」「サポーターパンツ」と呼んでいました。面白い事に、この内の1人だけが女性用アンダーショーツの事も「サポーター」と呼んでおり、4人の方が女性用を「アンダーショーツ」「アンダーパンツ」と呼んでいました。男性用と女性用ではっきりと異なる呼び方で呼んでいる女性が多く、全く異なる物として認識されているのではないかと思われました。14人中、2人の方は「男性用アンダー」と呼んでおり、また2人の方からは、「男性用にはメッシュタイプの物しかないと思っていた」という意見を聞く事が出来ました。一般の男性が、女性のアンダーショーツに関して、それなりの知識を有しているのと同じく、女性も男性のスイムサポーターに関して、一応の知識を持っている事が分かりましたが、その知識としては「メッシュタイプしかない」といった誤解もあるレベルだという事が分かりました。
いかがでしたでしょうか。特定の女性の話ではなく、数字の羅列の部分もあったために少し読みにくい物であったかも知れません。
今回、改めてデータとしてまとめて見ることで、今まで当たり前と思っていた事の確認や意外な事実が浮かび上がっても来ました。結局、明らかになったのは、
- 3人に2人の女性がアンダーショーツを着用していること
- 年齢による着用率の差はあまり無いこと
- アンダーショーツを使う理由として、「水着が透けない様に」ということが多いが、「何となく不安だから」という恥じらいの占める要素も大きい事
- アンダーショーツを使い始める時期としては中学生の時が多いこと
- スクール水着だからアンダーショーツは使っていないと一概には言えないこと
- ワンピース、セパレートではアンダーショーツ着用率が高く、逆にビキニでは着用率が低いこと
- 薄い色の水着ではアンダーショーツを使う女性が多いが、濃い色の水着でも全体として見たときには着用率の差はあまり無いこと
- 紺やブルーの水着ではアンダーショーツを使わない女性が多いが、黒の水着ではそうでもないこと
- 柄物の水着ではアンダーショーツを着用する女性が減ること
- アンダーショーツの呼称としては「アンダーショーツ」が最も一般的で、次いで「サポーター」と呼ぶことが多いこと
- アンダーショーツの着用感としては「窮屈さ」を訴える女性が多い反面、アンダーショーツラインに関しては気にしていない女性が比較的多いこと
- アンダーショーツの情報源としては友人からが多いこと
- アンダーショーツを着用する女性の周りの友人もやはり着用派が多く、逆に着用しない女性の友人には非着用派の女性が集まる傾向があること
- アンダーショーツの種類としては「ベージュ」の「スタンダード」タイプが圧倒的に多く、カラーアンダーはほとんど認知されていないこと
- アンダーショーツの炎症予防の効果に関しての認識が低いこと
- 男性用スイムサポーターの呼称は「サポーター」という呼び方が多く、女性用アンダーショーツとは明らかに別の物として認知している女性が多いこと
といったところでしょうか。逆に新たな疑問点として浮かび上がってきたのは
- 紺の水着と黒の水着のアンダーショーツ着用率の差はなぜ生じるのか?
- メッシュタイプのアンダーショーツは本当に窮屈じゃないのか?
- 「ベージュ」と「ホワイト」のアンダーショーツの間で本当に透けるのを防止する能力の差があるのか?
- 文中で紹介した「萌黄色のビキニタイプ」のカラーアンダーと「ペールピンクのTバックタイプ」のカラーアンダーの製品名を特定できるか?
といったところでしょう。
これらの疑問に対して、HPに参加されている皆さんの御意見や考察をお聞きしたいと思うと同時に、今回自分が行った検討以外に「この二つのデータの関連性はどうか?」「この点についてもう少し詳しい検討を」など、自分一人だけでは気付かなかった見地からの検討もあることと思います。そういった、「こういう風な検討を加えてみてはどうか?」といった意見・要望についてもお聞かせ願いたいと思います。
今回、124人の女性から聞いたデータを検討してみたわけですが、数としてはかなり多いですが、この中のほとんどの女性はいわゆる「一般の素人さん」であり、いわゆる「少し派手目の女性」についてはあまり含まれておりません。この辺りも、データとしては不充分な点ではありますが、今後も色々な女性から話を聞いていきたいと思います。
ぜひ御意見をお聞かせ下さい。
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