透明人間1999 プラス1



第4章、風呂上がりの『まっ裸』ストレッチ

道夫はシャワー室に入ろうと思ったが踏みとどまった。
蒸気や飛沫が身体に付けば透明人間、道夫の存在がわかってしまう。
『待つしかないか』
シャワー室の中では楽しそうな歓声がこだましているが見るわけにはいかなかった。

やがて、理彩と眞理がシャワーを浴びて風呂に入ってから更衣室へ出てきた。
身体にタオルを巻いていた。
新体操はインドアスポーツだから日焼けはしていなかった。
その分、肌のきめが細かかった。
新体操部の更衣室は更衣するだけにしては大きかった。
というより4台もベッドが入っており、どうやらマッサージなどに使うようだった。
透明人間となった道夫はそのベッドの上に座ってみた。
『堅いな』
道夫は思った。
下級生たちが先に出てきて、Tシャツと短パンを着けてタオルをそのベットにシーツ代わりに敷いた。
「ちゃんと本、読んだよね」
「うん」
2年生らしい少女が1年と思われる娘に言った。
ストレッチのことらしい。
「風呂上がりのストレッチはウチの伝統だから」
『これからストレッチ?』
道夫は思った。
「さあ、ストレッチの補助、お願いね。近頃、腰が厳しいから・・・」
眞理が言った。
「ねえ、理彩。ケガで休んだから脚の開きがよくないよ」
「そう」
理彩が眞理に答えた。
「矯正の必要があるな」
「じゃあ、やってよ」
理彩は言った。
「ちょっと待ってて」
眞理はタオルを巻いたままだった。
「祐子、来て」
眞理は1年生らしい娘を呼んだ。
「ちょっと、理彩の矯正ストレッチをやるから手伝って」
「ハイ」
祐子と呼ばれた一年生は答えた。
「理彩、仰向けに寝て・・」
理彩はタオルを取った。
『ああっ』
道夫の目の前で美少女新体操選手は全裸になった。
「ねえ、恥ずかしいから、タオル置いていい」
「いいよ」
理彩は持っていたハンドタオルをいくつかに畳んで股間に置いた。
タオルだけの理彩はベッドの上に仰向けに寝て、頭の後ろで手を組んだ。
まだ、17歳の少女だけあって上向きに寝ても乳房はその形を失っていなかった。
「じゃあ、やるよ。祐子は右脚ね」
祐子は理彩の右足首をつかんだ。
眞理は左だった。
「そうれ!!」
眞理のかけ声で理彩の両脚は見事に180度に開かれた。
『ああ・・!!』
道夫はそう心の中で大きく叫んだ。
新体操の美少女選手が股間だけをタオルで隠して両脚を目一杯開いている。
両脚を真一文字に開いているのだ。
大胆すぎる姿だった。
ただ一点、股間のタオルが邪魔だった。
『た・・』
たまらないと言いたいのを押さえて道夫は180度開脚している理彩の股間の側に慎重に回り込んだ。
タオルはただ股間に置いてあるだけだった。
透明人間の道夫はしゃがんで理彩の股間に近づいた。
そして、股間を隠しているタオルの下を引っ張った。
「きゃ!!」
理彩は小さく悲鳴を上げた。
股間を覆い隠していた唯一の布が床に落下した。
タオルを取ろうと理彩は身体をよじった。
豊かな乳房がプリンのように「プルン」と揺れた。
「動かないの!!」
眞理が言った。
「だって・・。タオル落ちちゃったんだもの。真っ裸よ」
「私たち以外だれも見ていないんだからいいじゃない。それより30秒はこのままでいなよ」
「ああん、恥ずかしい」
言葉とは裏腹に理彩はそれ以上、抵抗はしなかった。
そのままの『全裸完全開脚』を続けた。
しばらく、道夫はその姿を見つめていた。
女子高校生が体操着でもレオタードでもない・・生まれた時と同じ全裸・・真っ裸で完全開脚をしているのだ。
『ま・・真っ裸で大股開き!!』
新体操選手、理彩は自分自身の秘部をさらけ出したままでいる。
美しい身体の中でそこだけが別のピンク色だった。
その姿に道夫は自分自身が透明人間であることを忘れかけ始めた。
『も・・もう、どうなっても・・・』
道夫は屹立した透明な男根を握ってそれを理彩の大きく開かれた股間の谷に打ち込むべく前進した。
「はい、おしまい」
眞理の声で理彩は開脚を解いた。
『ああっ』
道夫はあわてて後ずさりした。
開脚を解いたものの理彩の股間・・いやオマンコがはっきり見えている。
道夫はいや・・年頃の男の子は自分が憧れている少女の股間の唇を想像できないでいるのが常だ。想像力の中で異性を理想化できるのが思春期の人間の特性である。
しかし、理彩の股間は現実そのものだった。
「後は自分でね」
眞理は理彩に言った。
「うん」
理彩は全裸になったままだった。しかし、臆するところなどまったくない。
理彩はパイプ椅子を2脚持ってきた。
「よいしょ・・・」
理彩はまず、右脚を片方のパイプ椅子にかけた。
「む」
そして、今度は左脚もパイプ椅子にかける。
180度・いやそれ以上に200度近くに理彩は開脚した。
それもオールヌードで・・・。
スポーツ雑誌で新体操選手がそうしてストレッチで柔軟性を高めていることは知っていた。
しかし、それを風呂上がりに下着も着けずに全裸でやっているとは想像もつかなかった。
眞理たちもタオルを取って、自分自身の調子に合わせて裸でストレッチを始めている。
新体操・・それは地上のスポーツの中でもっとも美しさを追求する競技だ。
そのスポーツを選んだ美少女たち。
理彩は道夫たちの学校の体育館で模範演技をした。
そのことを道夫ははっきり覚えていた。
女子学院新体操部のユニフォームである白いレオタードを身につけ、理彩はリボンの演技を行った。
レオタードに包まれた少女の肉体はまさしく人間として最も美しいフォルムだった。
妖精のような舞・・。生き物のようにその周辺を這うリボン。
ほとんどの男子を魅了したと言ってもよかった。
道夫の目の前で妖精のように舞った少女たち。
その妖精たちが今、己の肌の全面積を出して開脚している。
特にあこがれの新体操選手、駒井理彩は、道夫の前で見事すぎる「ストレッチ」を披露している。乳も腰も・・そして性器もすべて蛍光灯の光の下にさらけ出したままで・・。
新体操選手が・・女子高校生が・・・。
目の前で『マ・ッ・パ・ダ・カ』
その事実に道夫はもう我慢できなかった。
そのまま、道夫は近くに置いてある観賞用植木まで行った。
『あ・・はあ』
天に向けて極限まで怒張した透明な男根から透明な精液が一気に吹き上がった。

何回、吹いたかわからなかった。
第1射は確実に2メートルはある鑑賞用樹木の頂点近くに上がっただろう。
『くっ・・はあ・・』
波は何度も来た。何度も射った。
『はあ・・はあ・・はあ』
道夫の身体から波が引くまで数分かかった。
射精をして道夫は落ち着いた。
道夫の存在に気づかない女子学院新体操部員たちは相変わらず、風呂上がりに裸でストレッチをしている。
その本当の姿・・マッパダカの姿に道夫は魂を抜かれてようになっていた。
落ち着くと「悪い考え」が浮かんできた。

道夫は「マッサージコーナー」から離れてシャワー室に隣接する更衣室へ向かった。
シャワー室は今、誰もいない。
道夫は理彩のカゴを探した。
理彩のカゴはすぐにわかった。
中に理彩の名前の入ったポーチがあったからだ。
道夫は理彩のカゴの中から一枚の布を取り出した。
薄い白いパンティだった。
さらにレオタードの脇には練習用のベージュのサポーターがある。
『もし、これがなくなったら』
2枚の布が宙を浮いて、そのまま、少しあいた窓の外に放り出された。
窓は静かに閉まって、カギが降ろされた。




第5章、ノーパン娘にスカートめくり

ストレッチを終えた理彩は、着替えようとカゴの中の下着を探し始めた。
「ない!!な・・ないわ」
「なにが・・」
眞理が尋ねた。
「ないのよ、ショーツが・・・練習用のサポーターもなくなっている」
「えっ」
「パンティドロよ。きっと」
「でも、ここには誰も入ってこれないわよ」
「そうそう、勘違いじゃないの」
別の部員も言った。
「??」
パンティをなくした理彩は納得いかない様子だった。
「どこかに忘れちゃったんじゃないの」
「そんなことないわよ」
いずれにせよ、彼女の穿くべきパンティはなかった。
「ブラは?」
「ブラはあるよ」
理彩は自分のブラを取り上げて見せた。
しばらく、どうしていいかわからなかった。
「しかたないわ、帰りがけに途中のコンビニでパンティ買って穿くわ」
その理彩はブラだけ着けた状態で制服を身に着けた。
レオタードを着けると思っていた道夫を期待を理彩は裏切った。
理彩はノーパンティのまま、制服のスカートを穿いたのだ。
スカートはかなりのミニだ。
「ねえ、理彩。そのスカート、もう少し長くならないの。見えちゃうよ」
「もう、丈を短くするように切ってあるからダメなのよ」
「ふうん、気をつけてね」
「平気だって。もう、外は真っ暗だから見られる心配はあまりないし・・」
理彩はスカートのサイドをたくし上げた。
『ああっ』
理彩は腰骨の上までスカートをめくり上げた。
しっかりした太股が露わになった。
「このくらいまで、めくれ上がってもノーパンだってわからないでしょう。コンビニ行くまでだから」
「風で『女の子』が丸出しになったらどうするのよ」
「見えちゃったらあきらめるわ」
理彩は言った。

新体操部員たちは着替えを終えて帰り支度にかかっていた。
やはり道夫の注目は理彩だった。
その理彩が言った。
「ちょっと、忘れ物しちゃったから教室行って来る」
パンティ以外の制服を身につけた理彩は更衣室を出た。
透明人間の道夫はそのまま、背後から理彩を追った。
「きゃ」
更衣室を出て校舎に向かう廊下の途中で理彩をやや強い風が襲った。
理彩の柔らかい制服のミニスカートがまくり上げられそうになった。
理彩はあわてて、身体を翻して、まくり上がりそうなスカートの尻を両手で押さえた。
「ああん」
身体を翻したために、今度は風がスカートの前部に入った。
「きゃあ!!」
スカートはまくれあがり、ノーパンティの新体操選手の下腹部が剥き出しになった。
『ああっ、モロ・・・』
道夫はモロに理彩のいう『女の子』・・つまり、「オマンコ」を目撃してしまった。
「もう!!、なんでパンティやサポーターまでないのよ!!」
理彩はぶつける相手のいない怒りを言葉に出した。
透明な道夫の心臓がバクバクとしたいた。
理彩は校舎に入り3階にある自分の教室へ向かった。
他の部で活動している生徒たちもいるようで廊下も教室も所々で電気がついている。
『見えそう・・・』
背後から追いかける道夫は思った。
確かに紺色の理彩のスカートは目一杯短くされていた。
動くたびに素の尻の肌がチラリと見えている。
チラリと見えるたびに道夫の興奮の度合いは高まっている。
特に階段では道夫はほとんど犬のように這いつくばりながら、理彩を追いかけた。
はっきりとパンティを穿いていない女子高校生の生の尻が見えた。
ノーパンの理彩。ノーパンの美少女。ノーパン・・ノーパンティ・・。
『パ・・パンティ、穿いてねえ!!』
道夫はいままで見聞きしたはずの事実をもう一度、言葉にして反芻した。
理彩は自分が見られていることを知らないまま、教室に入った。
教室の後ろにある自分のロッカーを開いて中をのぞいた。
「変ね」
理彩は忘れ物を発見できないようだ。
「そうか、ロッカーの上に置いたんだっけ」
ロッカーは2メートルほどの高さだった。
理彩は近くにあったイスを持ってきた。
「よいしょ」
理彩はそのイスに上って、ロッカーの上を探し始めた。
理彩の真下に道夫はいた。道夫は理彩の正面に回り、目一杯這いつくばって理彩の仕草を見ていた。
制服の超ミニスカートから伸びるきれいな脚。そして、その付け根。
体育館で、更衣室で見事に開脚していた新体操選手の脚だった。
その奥の女の秘部。
「ああ、あった」
理彩は美術の授業で使うスケッチブックをロッカーの上からとった。
そして、片脚を教室の床に降ろした。
当然、前から見ていた道夫には紺の制服ミニスカートの奥に「生の女の秘部」がはっきりと見えた。
「あああっ・・」
透明人間、道夫は妖精のような美少女、理彩のパンティを取り上げた。
そのために、目の前にいる理彩は無防備なのだ。
理彩がパンティを穿いていない事実。
道夫は理彩がノーパンであるという秘密を理彩と共有したような気分になっていた。理彩を支配できる気になっていた。
生殖のためのクレバスが見えた瞬間、道夫は完全に我を失った。
『ノーパン娘!!』
そして、絶対にやってはならないことを始めた。
道夫は手を伸ばして制服のミニスカートの裾をつかんだ。
そして、渾身の力でスカートをまくり上げた。
「きゃあああ」
まったく、透明な異質の力でスカートをまくりあげられた理彩は悲鳴を上げた。
理彩はスケッチブックを落として、まくれ上がったスカートの前を必死で押さえた。
なんとか『女の子』は押さえられた。
抵抗された道夫は今度は後ろに回って、スカートの裾をつかみ目一杯、上に引っ張り上げた。
「きゃあああ!!やめて!!」
新体操で鍛えた理彩の形のいい尻が丸出しとなった。
「お・・お化け!!」
道夫は右手でスカートをまくり、左手で理彩の股間・・つまり、オマンコを触ろうとした。
「バ・・バカ!!」
股間に異様なものが触った理彩は机の並ぶ教室の端まで逃れた。
「くああ」
道夫は声を上げた。そして、追いかけた。
「きゃあああ!!」
理彩は必死になって近くにあったイスを持って振り回した。
そのイスの背もたれが中腰になっていた透明人間、道夫の脳天にモロに命中した。
「ああっ」
道夫はそう言って気を失った。




最6章、追いつめられて

「何これ」
気づいた道夫は理彩を含めた新体操部員に囲まれているのがわかった。
騒ぎでかけつけたらしかった。
中には眞理の姿もある。
また、ジャージ姿の生徒も見える。
クラブ活動をしている他のクラブの部員たちだった。
半透明となった道夫は荷物をまとめる荒縄で縛り上げられていた。
『く・・・、なんだ、こりゃ』
「動いてるよ。これ」
明らかに道夫の姿は見ているようだった。
すでに頭など血が多い部分は見え始めているのだ。
それで縛り上げたのだ。
『なんで2時間もたたないのに見えてくるんだよ』
絶対絶命だった。
「もしかしたら、学園高校の方のプールに出たっていうお化けかしら」
道夫はドキリとした。
女子学院の生徒たちは道夫たちの学校を「学園高校」と呼んでいるのだ。道夫がプールでやった「悪戯」のことを知っているらしかった。
「えっ、理彩。このお化けを知っているの」
「ううん、実はね。私の友達で学園高校の水泳部に高橋文緒って中学からの友達がいるんだけど・・・」
『文緒!!』
道夫は更衣室で高橋文緒を押し倒したことを思い出した。
「その娘が、プールで襲われたんだって」
「襲われたって?」
「水着、はぎとられて真っ裸にされて触られたそうよ。股間も舐められたっていうし」
「いやらしい!!」
「スケベお化けよ。スケベお化け!!」
「そういえば、このお化け。ノーパンの理彩を狙ってスカートめくりしているものね」
「パンティ、隠したのもこのお化けの仕業かも・・」
「どうする。警察呼ぶ」
「でも、警察ってお化けも逮捕するの」
「う〜ん」
警察がくるころには透明薬が完全に切れて丸見えになることを明らかだ。
不法侵入にわいせつ物陳列で逮捕されるだろう。
そうなったら・・。
「ああっ」
恐ろしい想像が頭をかすめたその時だった。耳元に熱を感じた。
「おい、平気か」
小声だがはっきりそう聞こえた。
「えっ」
道夫も小声はつぶやいた。
「俺だ、拓朗だ。声を出すな」
透明人間となっている拓朗の声だった。
「た・・助けにきてくれたのか」
「大きな声を出すな。女の子の悲鳴が聞こえたから見に来たんだ。よかったぜ」
地獄のヤミの中に光が見えたような気分だった。
「まず、透明薬を飲ます。口を開けてろ」
透明な手が道夫の顔を撫でて、一粒の甘いキャンディーを口に放り込んでくれた。
「あれ、なんかこのお化け、薄くなっていない」
「あっ、本当」
新体操部員たちはこっちを見ているが、拓朗の存在には気づいていないようだ。
「よし、いま、縄をほどいてやる。それで反対側で教室の窓ガラスを割るから、外へ走れ。ホテルに戻るんだ」
「汗が出たらみえるぞ」
「そんなこと構ってられるか」
縄が力を失った。
「よし、ガラスが割れたら走れよ」
道夫の前の椅子が浮いて、窓ガラスに向かって静かに動いた。
そして、一気に投げられた。
ガチャン
「キャアアア!!」
部員たちの悲鳴とガラスが砕け散る音が交錯する。
「いまだ」
2人の透明人間は死にものぐるいでダッシュして女子高校の校舎の外へ逃げた。

2人はやっとのことで「ベースキャンプ」であるホテルの部屋にたどり着いた。
「はあ・・はあ・・はあ・・はあ」
2人とも息が切れていた。
7階の部屋の窓から外を見下ろすとパトカーが2台、女子学院に入っていくのがわかった。
2人とも沈黙したままだった。
「もう、俺たち完全に犯罪者だ」
2人が見えるまでの時間言ったことはそれだけだった。
それ以外の時間は震えていた。
やがて、回転灯をつけた2台のパトカーがサイレンを鳴らさずに女子学院を後にした。
「おれ、もう・・」
道夫は後に続ける言葉が見いだせなかった。




エピローグ

恐怖は終わった。
2人は当初予定していた2日目の「攻撃」を中止して家に帰った。
2人とも気分が悪いと言って学校は休んだ。

「今日、女子学院の新体操部が模範演技に来るんだって。何でもインターハイに出場が決まったから挨拶を兼ねて、理事長さんに演技を見せるんだって・・」
拓朗と道夫のクラスの女子が夏休み直前のある日、そんな話をしていたのを2人は聞いた。
2人は顔を見合わせた。
「どうする、見に行ってみるか」
「・・・・」
道夫は沈黙した。
最も恐怖を感じたのは道夫だった。
あやうく、正体がばれて警察に逮捕されてしまうところだったのだから無理はなかった。
ほどなく校内放送が入った。
「我が校の姉妹校である女子学院の新体操部がインターハイ連続10回出場へ向けて、我が校で本日放課後、模範演技を行います。お手すきの生徒は体育館に集まってください。繰り返します、我が校の・・・」
「おい、行こうぜ。駒井理彩と宮内眞理を見に行こうぜ」
クラスメートの男の子たちは素直に喜んでいる。
「おれ、どちらかをガールフレンドにしたいな」
そんなことを言うヤツもいた。
「見に行こう。行かないと変だと疑われるかも・・」
「そ・・そうだな」

拓朗と道夫が体育館に着いたときには、すでに女子学院新体操部の団体演技が始まっていた。まず、1年生部員たちによる演技だった。
そのため、理彩も眞理の姿がなかった。
道夫たちは遅れてきたため、かなり後ろの位置だった。
道夫のところにボールが転がってきた。
道夫はそのボールを何気なく取り上げた。
「すみません」
その声のした方を見て道夫は心臓が止まりそうになった。
理彩だった。
性器・・内蔵の奥を覗き、スカートをめくった理彩その人だった。
レオタードだったが下にはジャージを着けていた。
道夫はとっさに目を伏せボールを差し出した。
「すみません。どうも、ありがとう」
理彩はそのボールを受け取って練習をしていた位置に戻った。
「わからなかったみたいだな」
拓朗は言った。
道夫は自分の「安全」を再確認した。

理彩が模範演技のために体育館中央に進み出た。
「理彩ガンバ!!」
白いレオタードを身につけた清楚な理彩が演技を始めた。
柔らかい女性美、健康美を見せつける理彩の・・いや、新体操選手たち。
そののすべて見た拓朗と道夫は、そこに集まった男たちとは別の意味で興奮を共有していた。

(おわり)


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